プロフィール

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昭和にハマった20代

グループサウンズのカッコよさに目覚める

二十歳くらいの時にバンドを組んでギターを弾いていました。その時も昔の音楽が好きでしたが、日本の音楽ではなく1960年代のいわゆるブリティッシュビートやガレージロックにハマっていました。

ある時「日本の60年代もやばいよ」と当時のバンドメンバーがグループサウンズのCDを貸してくれました。あまり期待せずに聴いてみると一曲目から「なんだこれは!」という曲が。

それがザ・スパイダースの「フリフリ’66」だったんですね。

やばい!カッコいい!

そこから完全にノーマークだったグループサウンズにのめり込み、洋楽よりのガレージナンバーだけでなく、日本特有の歌謡ナンバーの味わい深さにもハマっていきました。

また、音楽だけではなくファッションなどにも影響を受け、身の回りがどんどん昭和化していきました。

高円寺に住んでいたものですから

当時、東京の杉並区は高円寺に住んでいました。昭和が好きで引っ越してきたわけではなく、たまたまハマる前に住んでいたのですが、高円寺は昭和の情報収集にかなり適した場所でした。

ファッション、音楽、書籍と街のあらゆる所に昭和があるんですね。

住んでいる人もなかなかにアバンギャルドな人が沢山いて、多少時代錯誤な格好や常軌を逸した行動をしていても違和感なく溶け込める懐が大きい街です。(高円寺は日本のインドとも呼ばれています)

例えば、ママチャリに乗った (一見普通に見える) おじさんが拡声器で放送禁止用語を連呼しながら商店街をフラフラ走っていたり。しかもその商店街の名前が「純情商店街」。全く持っての不純な行動に商店街に戦慄が走っているかと思いきや皆さん完全無視で普通に買い物を楽しんでいました。

あるあるな光景なんでしょうね。本当に素敵な街です。

ところで、私は高校生の時から音楽的な趣味でも誰かへの憧れでもなく、只々楽だという理由からマッシュルームカットにしていました。

その為、昭和40年代のファッションが割としっくりきたんですね。この偶然を追い風にして、サイケな柄シャツやピチピチのTシャツ、ベルボトムなどを着て仕事に行ったりしていました。

ちなみに、職場ではどれくらいズボンの裾が広くなると怒られるか実験してみましたが、 片方の裾に人ひとりが入れそうなベルボトムを履いていっても全く怒られませんでした。ありがとう、いい職場です 。

昭和の映画も色んな所で観られた

東京の素晴らしい所は、色々な所でライブやイベントが行われていて、思い立った時にふらっと電車で行ける所です。

映画館もそうでした。

ラピュタ阿佐ヶ谷や、今はなき中野武蔵野ホール、自由が丘武蔵野館で上映されていた昭和の映画特集によく足を運んでは、スクリーンで動き回る当時の姿のスター達(ショーケンや渡哲也、梶芽衣子、大原麗子、池玲子などなど)を見て興奮したものです。

映画館を出ると一気に現実に戻されるのですが、それでも帰り道は余韻でキラキラしていました。

しばらく昭和を離れた時も

30代になって、仕事や住む場所が変わった私は段々昭和から離れた暮らしになっていきました。

マッシュルームカットでキューティクルな頭の人ということで、社内で隠し撮りをされたり、密室のエレベーターでくすくす笑われたりしていた私ですが、気がつけば髪型も服装も普通に。(髪を切った時は女子トイレでも話題になっていたそうです)

面白味がないといえばそうかもしれませんが、今までがちょっと過剰だったともいえるので特に切なくなったりとかはなかったです。

そうこうしているうちに、東日本大震災が起こったり、整体院の開業の為の準備や島原への引っ越しなど大きな出来事が重なってあまり音楽や映画などを楽しむ機会が少なくなくなっていました。

またも昭和ブームが再燃

島原に引っ越してからも家で音楽を聴くことがほとんどありませんでした。しかし、車をよく運転するようになってからBGMが欲しくなってきたんですね。

そこで、昔買ったCD達を掘り起こしてみると洋楽・邦楽共にほぼ昭和の年代のものばかり。引っ越しの時にかなり処分したもののそれでも500枚ほど残っていました。

懐かしいな~なんていいながら車で聴いているうちにすっかり昭和ブームが再燃!

東京にいる時より情報は得にくいですが、今はネットもありますし、TSUTAYAなんかでも昭和の映画のDVDが置いていたり、Amazonプライムビデオなんかの配信サービスでも映画や音楽を楽しむことができます。

というわけで、当初は完全に個人で楽しんでいたのですが、昭和の素晴らしい音楽や映像を浴び続けているうちに、誰かに伝えたい!そして共感を得たい!という野望が芽生えてきました。

そんな時、FMしまばらでラジオのパーソナリティーをやらないかというありがたいお話を頂きました! (やりたいとアピールしたのは私なのですが)

※2019年10月1日(火)20:00より放送開始予定!

ラジオでは「グッとくる昭和サウンド」ということで、主に昭和のカッコいい演奏や面白い歌などグッとくる音楽を紹介していきますが、どうせならラジオの内容と合わせて、映画や本など面白い昭和を紹介できればということでこのサイトを立ち上げたというわけです。

このサイトで伝えたいこと

昭和を十数年しか生きていないやつが昭和を語るな!とお叱りをうけるかもしれませんが、後追いだからこそ純粋に感じられる面白さがあります。

令和ではほぼ見られない強烈な演出や、極濃なキャラクター。チャーミングな歌詞や独特のグルーブがある楽曲。こんなこと書いて怒られないのかと心配になるあまりに赤裸々な書籍などなど。

昭和の文化はハマると抜け出せない、圧倒的な魅力があります。このサイトではねこひげ院長が実際に見て、聴いて、感じた面白い昭和を思い出を交えた気持ち先行で書き綴っていきたいと思います。

ガッツリ昭和を生きた人は懐かしい気持ちになりながら、平成生まれの人はこんなぶっ飛んだ世界があったのか!と驚きながら、この面白い昭和の世界に共感して頂けるととても嬉しいです。