放送した楽曲
- ニルスのふしぎな旅 / 加橋かつみ
- 不思議な太陽 / 黛ジュン
- 不思議 TOKYO シンデレラ / セイントフォー
- ワンダー・ブギ / 石野真子
- 恋不思議 / 海援隊
昭和の不思議が付く曲を集めてみた
作詞:奈良橋陽子・藤公之介 / 作曲:タケカワユキヒデ
まずは、アニソンから一曲。日本で1980年にテレビアニメとして放送された、スウェーデンの女性作家セルマ・ラーゲルレーヴ原作の「ニルスのふしぎな旅」。同名の主題歌を歌っているのは、元ザ・タイガースの加橋かつみさんです。
初めて聞いたときにゴダイゴっぽいなと思ったら、作曲がタケカワユキヒデさん。やっぱり色が出ていますね。加橋さんの優しく乾いた歌は、子供がテンション上げて歌う感じではない気がしますがとてもいい曲です。
作詞:なかにし礼 / 作曲:三木たかし
続いては、黛ジュンさん名義(デビュー時は渡辺順子)では6枚目のシングル「不思議な太陽」。
作詞・作曲は黛ジュンさんの最大のヒット曲となった前作「夕月」と同じく、作詞がなかにし礼さんで、作曲は黛ジュンさんのお兄さんでもある三木たかしさん。
「夕月」は琴や尺八といった和の音を取り入れた抒情的な歌でしたが、この曲では全編でビリビリとした音のファズギターがフィーチャーされています。
どちらかといえば、黛ジュンさんのパンチの効いた歌とバンドサウンドで一人GS度の高い「不思議な太陽」の方が個人的には好きです。
作詞:森雪之丞 / 作曲:加瀬邦彦
続いては、アクロバティックな振り付けでおなじみの4人組アイドル「セイントフォー」のデビューシングル「不思議 TOKYO シンデレラ」。
インパクト大なアイドルですが、プロフィールをみてもそのヤバさがわかります。デビュー当時のメンバーと担当は以下の通り。
岩間沙織
- コーラス&バックダンス
- 担当アクロバット:側宙
- イメージカラー:グリーン
- 称号:FASHIONABLE SAORI(ファッショナブル・サオリ)
浜田範子
- リードボーカル
- 担当アクロバット:後方宙返り
- イメージカラー: ピンク
- 称号:DRAMATIC NORIKO(ドラマティック・ノリコ)
鈴木幸恵
- リードボーカル
- 担当アクロバット:ピルエット
- イメージカラー: ブルー
- 称号:EXCITING YUKIE(エキサイティング・ユキエ)
板谷祐三子
- コーラス&バックダンス
- 担当アクロバット:バック転(のちに前方倒立回転に変更)
- イメージカラー: レッド
- 称号:PASSIONATE YUMIKO (パッショネート・ユミコ)
4人にそれぞれのイメージカラーがあるのは何となくわかるのですが、担当のアクロバットがあるのが斬新!
この曲は、止まると死ぬのかと思う位、曲中は常に踊りっぱなし。間奏では側転やバク転、宙返りなど休ませる暇を与えない振り付けが鬼のようです。(振り付けは西城秀樹さんなども担当していた一の宮はじめさん)
しかもその中にメガネっ子(赤担当:板谷祐三子さん)がいるのも凄い!メガネをかけて踊り歌いそしてバク転するスーパーメガネっ子ぶりはアラレちゃん以来ではないでしょうか。
そんな激しい踊りに誘う曲を作ったのは、セイントフォーの音楽プロデューサーでもあるグループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」のリーダーだった加瀬邦彦さん。有名な「想い出の渚」のイメージでいたらちょっとビックリするかもしれませんね。
作詞:阿久悠 / 作曲・編曲:馬飼野康二
続いては、タレ目と八重歯がチャームポイント(こう書くと悪口みたいですが、デビュー当時は事務所が推していたそうです。)のアイドル石野真子さんの6枚目のシングル「ワンダー・ブギ」。
当時の動画とかみても、めちゃくちゃ可愛いですよね。
ブギウギ・シュワッチ ブギ・ドゥワ~
真夏はゆかい~と、まさしく愉快なフレーズで明るくて楽しい曲です。
しかしながら、何がワンダー(不思議)な曲なのかと思って歌詞を読んでいたのですが、くじらの背中の上で踊ってるビキニの娘のビキニが外れるとか、浜辺にいたパラソル娘が空に浮かんでピンクの花びらが開いたとか、いろんな不思議な現象から起こるラッキースケベの曲なのではないかという結論にたどり着きました。
そんな作詞をしたのは、阿久悠さん。この歌の歌詞にどんな意図があったのか聞いてみたいものです。
作詞:武田鉄矢 / 作曲:山木康世
最後は、フォークグループ「海援隊」の16枚目のシングルで「恋不思議」。
この曲は、武田鉄矢さんが主演している映画「俺とあいつの物語」の主題歌でもあります。ヒロイン役が元キャンディーズの伊藤蘭さん。二人は夫婦役ということで、ランちゃんファンとしてはちょっと複雑。
芸人の永野さんみたいな髪形なのになんでランちゃんと夫婦なんだ!という気持ちからあまり聞いていなかったのですが、曲をじっくり聴いてみるといい曲です。
武田鉄矢さんはキャラクターの強さから、純粋に曲を聴かれていないのでないかと思いました(自分のことは棚に上げて)。
最後に
今回は、不思議特集ということで昭和の不思議が付く曲を集めてみました。
意図しない不思議もいくつか発見できたように思います。
それでは、次回もお楽しみに。