- アンジェリーナ / 佐野元春
- サブウェイ特急 / 矢沢永吉
- ジェームス・ディーンみたいな女の子 / 大沢逸美
- ジェームス・ディーン・ジュニア / 沖田浩之
- ジェームス・ディーンのように / Johnny
ジェームス・ディーンの映画は見たことがないけど集めてみた
作詞・作曲:佐野元春 / 編曲:大村雅朗
まずは、曲中にジェームス・ディーンが出てくる曲から。
佐野元春さんのデビューシングル「アンジェリーナ」。ジェームス・ディーンが出てくる一節は一番の頭の方。
今晩ひとり 情熱だけ吠えて James Dean気取りのティーン・エイジブルース
アンジェリーナ/佐野元春
ジェームス・ディーンといえば、悶々とした若者の象徴としてよくあげられますが、この歌詞のようにジェームス・ディーンになり切った若者たちの叫び声が世界中に轟いていたのでしょうね。
歌詞と言えば、佐野元春さんは後の1984年アルバム「VISITORS」で、早期にラップやヒップホップを取り入れた先駆者でもありますが、このデビュー曲の「アンジェリーナとバレリーナ」、「今晩誰かの車が来るまで闇にくるまっているだけ」など、韻を踏んだ言葉づかいはこの頃からラップの片鱗を見せていたのかもしれませんね。
作詞:松本隆 / 作曲:矢沢永吉
続いては、矢沢永吉さんのソロデビューアルバム「I LOVE YOU,OK」から、「サブウェイ特急」。実はこの曲、ジェームス・ディーンだけではなく、ビートルズの曲に出てくる「エリナーリグビィ」や、007でおなじみ「ジェームス・ボンド」も出てきます。
ジェームス・ディーンが出てくるのは最後のサビ。
ジェームス・ディーンはそう立ちふさがる白いカベに ただ一人 命を燃やしたよ
サブウェイ特急 / 矢沢永吉
恥ずかしながらジェームス・ディーンの作品を見たことがないのでわからないのですが、いずれかの映画の作中にそういったシーンがあったのでしょうか。勉強不足ですみません。どなたかわかる方がいたら教えて欲しいです!
作詞はあの松本隆さん。CAROL解散後、ソロデビューということで勢いのある矢沢さんをイメージして書かれたのでしょうか。「俺は畳じゃ死なねえぞ」や「髪の毛がはげるまでも長生きなんて様にはならねえぜ」などカッコいいフレーズが散りばめられています。
ちなみに先ほどの佐野元春さんとは別曲で「アンジェリーナ」(1992年)という矢沢さんの曲がありますが、この曲も松本隆さん作詞です。
作詞:阿木燿子 / 作曲・編曲:宇崎竜童
ここからは、タイトルに「ジェームス・ディーン」が付いた曲を紹介していきます。
まずは、女優としても活躍されている大沢逸美さんのデビューシングル「ジェームス・ディーンみたいな女の子」。
タイトルだけ見ると、ん?どういうことだろう?髪形かな?と思いますよね。というのも、このシングルのジャケットは短い髪をパーマで後ろに流しているかなりボーイッシュな感じの髪だからです。
見た目の問題なのかと歌詞を読んでみると、女の子同士の恋。どうやら自分に恋をしているらしい女の子への想いを歌った曲のようです。正直、そこにジェームス・ディーンの要素は見当たらないのですが、最後自分で「I’m ジェームス・ディーンみたいな女の子」といっているので、やっぱり髪形の話なのかなと思ってしまいます。
作詞は阿木燿子さんですから、この独特な世界観でも腑に落ちますね。タイトルと言い、扱うテーマといい、新鮮でやっぱり最高の作詞家だなと改めて思います。
作詞:阿木燿子 / 作曲:筒美京平
続いては、沖田浩之さんのデビュー曲にして名曲「E気持」のB面から「ジェームス・ディーン・ジュニア」。
沖田浩之×阿木燿子といえば、A面の「E気持」もそうですが、数々のぶっ飛んだ歌詞が並ぶ名曲が沢山あります。
アニメキャプテン翼の主題歌にもなった「燃えてヒーロー」は子供の頃にリアルタイムで聞いていましたが、何回聞いても意味がわからなかったですもんね。
この曲についてはそんなにぶっ飛んではいない割と真面目(?)で、スローバラード調のいい感じに素敵な曲です。
タイトルとは異なり、曲中ではジェームス・ディーンの別の呼び方「ジミー・ディーン」のジミーで呼んでいる所が粋に感じます。
沖田浩之さんといえば、いわゆるやんちゃな不良少年だったそうで、あの原宿のホコ天を派手な衣装とダンスで席巻した竹の子族出身。悶々とした苦悩を抱え、大人への反抗も多々あったのではないでしょうか。そんな沖田さんを若者の象徴であったジェームス・ディーンになぞらえて作詞されたのでしょうか。
作詞・作曲:Johnny
最後は、横浜銀蝿ことTHE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIALのリードギターJohnnyさんのソロデビューシングル「ジェームス・ディーンのように」。
この曲は1981年にTBS系列で放送された「茜さんのお弁当」の主題歌で、累計売上50万枚を超える大ヒットになったそうです。
横浜銀蝿といえば、革ジャン、グラサン、リーゼントといったいわゆるツッパリスタイルのバンドですが、やはりジェームス・ディーンは不良からの憧れがあったんでしょうね。
横浜銀蝿のボーカル翔さんは声が枯れた感じのロックな歌声ですが、Johnnyさんはツッパリの風貌でも声が甘いので、歌がお茶の間でも受け入れられやすかったのではないでしょうか。どちらもジョニーでややこしいですが、CAROLでいうと声の感じは翔さんが永ちゃんで、Johnnyさんがジョニー大蔵さんのような感じでしょうか。
曲調も疾走感があるロックンロールでとてもカッコいいです!
最後に
今回はジェームス・ディーンの命日にちなんで、「ジェームス・ディーンが出てくる曲特集」をお送りしました。
一回もジェームス・ディーンの作品を見たことがありませんでしたが、今回曲を通じてカッコよさが少しわかったような気がします。是非映画も見てみたいと思いました。
それでは、次回もお楽しみに。