【グッとくる昭和サウンド第60回】角川映画テーマソング特集

放送した楽曲

今回の選曲はこちら
  1. 人間の証明のテーマ / ジョー山中
  2. 晴れ、ときどき殺人 / 渡辺典子
  3. 時をかける少女 / 原田知世
  4. Woman “Wの悲劇”より / 薬師丸ひろ子
  5. SEVEN DAYS WAR / TM NETWORK

映画の日にちなんで角川映画のテーマソングを集めてみた

人間の証明のテーマ / ジョー山中

原詩:西條八十(やそ)作「帽子」より / 英訳:角川春樹 / 英詞:ジョー山中 / 作曲・編曲:大野雄二

人間の証明(1977年)
  • 監督:佐藤純彌(じゅんや)
  • 脚本:松山善三
  • 原作:森村誠一
  • 主なキャスト:松田優作・岡田茉莉子

まずは、角川映画の第2作目として公開された「人間の証明」。「母さんあの帽子どうしたでしょうね。」という、西條 八十(さいじょう やそ)さんの詩の一節でもおなじみですね。

テーマソングを歌っているのは、作中でもストーリーの黒人青年「ジョニー・ヘイワード」役を演じたジョー山中さん。そして、なんとこの曲の作詞にも関わっています。

元々フラワー・トラベリン・バンドなど様々なバンドでボーカルを担当していたジョー山中さん。3オクターヴの声の持ち主ということもあって、この曲でもとても高いパートも余裕で歌われていますね。

映画公開前のスポットや映画自体の大ヒットもあってか、ジョーさんの生涯で最大のヒット曲になったそうです。

さて、肝心の映画ですが、20年位前に個人的な松田優作ブームが来ていて、その中で見たのですが今現在あまり内容は覚えていません…。

ストローハット(麦わら帽子)を「ストーハ」

霧積(きりづみ)を「キスミー」

英語と日本語、それぞれの単語のヒアリングの問題で、それが暗号のようになってしまうという状況がとても斬新だと思った記憶があります。

ただ、このテーマソングの冒頭「ママ~ドゥユ~リ~メンバ~」を聴くと、空に舞う麦わら帽子と、険しい顔をした松田優作さんの顔が思い浮かびます。

晴れ、ときどき殺人(キル・ミー) / 渡辺典子

作詞:阿木燿子 / 作曲:宇崎竜童 / 編曲:萩田光雄

晴れ、ときどき殺人(1984年)
  • 監督:井筒和幸
  • 脚本:丸山昇一
  • 原作:赤川次郎
  • 主なキャスト:渡辺典子・太川陽介

ここからは、角川三人娘の主演映画からご紹介していきます。

まずは、渡辺典子さんの初主演映画「晴れ、ときどき殺人」から。殺人というタイトルもあって、殺人ももちろん起こるのですが、ギャグやジョークや下ネタも飛び交う比較的明るめなタッチで話は進みます。

主人公の母役の浅香光代さんが意外といい味出されていて良かったですね。娘に「犯人は…」と名前をいう直前で息絶えます。「ウソでしょ?」と渡辺さんもいっているくらいウソみたいなタイミング。

母の死のショックで、「何にもしないでいるとワーワー泣きそうだからこうしているんです。」と突然家の中、レオタードで踊りだす渡辺典子さんもキュート。

なんといっても、あの松任谷正隆さんがビックリするくらい演技をこなしているのに衝撃を受けました。正隆さんは音楽だけをやっていますという勝手なイメージがあったので、本当に意外でした。

テーマソングを歌っているのは、主演の渡辺典子さん。デビューシングル「少年ケニヤ」でも角川アニメ映画の主題歌を歌っていましたが、セカンドシングルがこの「晴れ、ときどき殺人」。曲名は映画のタイトルと同じように見えますが、殺人を「キル・ミー」と読ませています。

ワクワクを助長する華々しい長めのイントロが特徴的な曲は、阿木燿子さんと宇崎竜童さんの夫婦による楽曲です。

時をかける少女 / 原田知世

作詞・作曲:松任谷由実 / 編曲:松任谷正隆

時をかける少女(1983年)
  • 監督:大林宣彦
  • 脚本:剣持亘
  • 原作:筒井康隆
  • 主なキャスト:原田知世・高柳良一・尾美としのり

この映画は、筒美康隆さんの「時をかける少女」が原作のSFファンタジーで原田知世さんの初主演作となりました。

監督である大林宣彦さんの「尾道三部作(転校生・時をかける少女・さびしんぼう)」といわれる作品の2作目でもあり、広島県の尾道市が舞台となっていて作中では雰囲気ある街並みが沢山出てきます。

途中まではSFファンタジーということを忘れるほど爽やかな学園ドラマを見ているような感覚になりますが、その後物語のキーとなるタイムループのシーンなど見せ所の映像が昭和的でいかにもいい味で、今見てもグッときます。

そんな映画「時をかける少女」のエンディングテーマとして同名の曲を歌っているのも原田知世さん。NGシーンなどを絡めたミュージカル仕立てのエンディングも良かったです。

原田さんの3枚目のシングルとなるこの曲は、初回プレスで映画にちなんでジャケットにラベンダーの香りを付けて販売したそうです。

ちなみに作詞作曲は松任谷由実さん、編曲は松任谷正隆さんという夫婦での作品ですが、正隆さんはこれまた映画にもちょい役(写真の中)で出ていましたね。

Woman “Wの悲劇”より / 薬師丸ひろ子

作詞:松本隆 / 作曲:呉田軽穂(松任谷由実) / 編曲:松任谷正隆

Wの悲劇(1984年)
  • 監督:澤井信一郎
  • 脚本:荒井晴彦・澤井信一郎
  • 原作:夏樹静子
  • 主なキャスト:薬師丸ひろ子・三田佳子・世良公則

続いては、映画「Wの悲劇」から。この映画は夏木静子さん原作ということになっていますが、夏木さんの小説「Wの悲劇」が映画の中の舞台として使われ、その舞台を演じるキャスト達をめぐる物語というちょっと変わった設定になっています。

主演を務めるのは薬師丸ひろ子さん。その薬師丸さんがアイドルから大人の女優に成長したといわれる映画だけあって、冒頭から意味深なシーン。きれいごとだけではない、女優として成功するならば、リアルな日常で嘘をも演じ切るという野心や嫉妬も見事に演じています。

個人的に一番女優だなと感じたのは、薬師丸ひろ子さん演じる三田静香をかばってナイフで刺された森口昭夫(世良公則)が救急車で運ばれた後にみせる一筋の、本当にキレイに一筋流れる涙が素晴らしいと感動しました。

ちなみに、世良さんが刺されるといえば、どうしても太陽にほえろのボギーの殉職シーンを思い出してしまいますが、作品中で世良さんが時折見せるくしゃっとした笑顔も最高です。

そんな「Wの悲劇」のテーマソングですが、歌っているのはもちろん薬師丸ひろこさん。これ、かなり名曲ですよね。

音程が外れているというわけではなく、フワフワと不思議な浮遊感がある歌で、決して感情を込めた歌い方ではないのですが、切ない感情がスーッと入ってくるような、それこそ聴いていると一筋の涙がスーッと流れてきそうな一曲です。

これまた、作曲が松任谷由実(呉田軽穂)さんで、編曲が松任谷正隆さんということで、角川映画とこのお二人は切っても切れない中なのでしょうか。2020年10月に公開された角川春樹さんの生涯最後の監督作として話題になった「みをつくし料理帖」でもこのお二人が作詞・作曲(松任谷由実)、編曲(松任谷正隆)を担当されています。

SEVEN DAYS WAR / TM NETWORK

作詞:小室みつ子 / 作曲・編曲:小室哲哉

ぼくらの七日間戦争(1988年)
  • 監督:菅原比呂志
  • 脚本:前田順之介・菅原比呂志
  • 原作:宗田理
  • 主なキャスト:菊池健一郎・宮沢りえ・工藤正貴・金田龍之介

最後は、宮沢りえさんの映画デビュー作「ぼくらの7日間戦争」から。

映画は残念ながらまだ未見なので、視聴次第ここに追記したいと思います!

テーマソングは、映画音楽も担当した小室哲哉さん所属のTM NETWORKの「SAVEN DAYS WAR」。まさしく7日間戦争ですね。

作詞は小室みつ子さん。小室哲哉さんと同じ苗字なので、結婚していたのかと思っていましたが偶然の同姓で、親戚関係でも婚姻関係もないそうです。

最後に

今回は12月1日「映画の日」にちなんで、角川映画のテーマソングを集めてみました。

角川映画はもちろん、映画のテーマソングは他にも沢山名曲がありますのでまた機会があったら特集してみたいと思います。

それではまた次回をお楽しみに。

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