放送した楽曲
- ごあいさつのうた / アルフィー・池田典代
- 暑中お見舞い申し上げます / キャンディーズ
- 前略おふくろ / 萩原健一
- 悲しみよこんにちは / 斉藤由貴
- グッド・バイ・マイ・ラブ / ピーター
- かあさんおはよう / 大杉久美子
あいさつが入っている曲を集めてみた
作詞:北田てつや / 作曲:岡井大二 / 編曲:川島裕二
まずは文字通りごあいさつということで、あいさつがフルにつまったナンバーから。ひらけ!ポンキッキで放送されていた「ごあいさつのうた」。
歌っているのは1979年にアルバム「DREAM IN THE STREET」を発売してデビューした女性シンガー池田典代さんと、THEが付く前のアルフィー!
ちなみに現在のTHE ALFEEという名称になるまで、「コンフィデンス」→「Alfie」→「ALFEE」という経歴があります。
作詞・作曲・編曲など全くかかわっていないようなのですが、何故アルフィー?という感じがします。
アルフィーはこのごあいさつのうたをリリースした翌年1983年に「メリーアン」が大ヒットしてブレイクしたので、それまでは試行錯誤の時期があったのかもしれませんね。
しかし、曲中の三人のハーモニーや途中に入る学校コントのようなコミカルなやりとりなど、すでにこの時点で現在のTHE ALFEEのスタイルができている感じがして興味深いです。
作詞:喜多條忠 / 作曲:佐瀬寿一 / 編曲:馬飼野康二
続いてはキャンディーズの14枚目のシングルで、タイトルで暑中お見舞いを申し上げてしまうという斬新な一曲。
イメージキャラクターを務めていたこともあってか、当時の郵政省の暑中見舞い葉書のCMソングに起用されていたそうです。
ちなみに暑中見舞いは江戸時代からあるそうで、暑い時期に普段なかなか会えない方やお世話になった方の健康を気遣ったり、近況報告などをかわす習慣なんですね。
サビの「しょ~ちゅう~う~おみまい もうしあげ~ますぅ~」の3声のハモリが、さすがキャンディーズといった感じで素敵です。
個人的にランちゃん推しなのですが、「ううっふ~ん」が振り付けも込みで可愛すぎて見る度にポッポして熱がでるので、だれか暑中見舞いを送って欲しいです。
作詞:藤公之介 / 作曲:森田公一 / 編曲:井上堯之
暑中見舞いに続いて、今度は普段のあいさつではありませんが「前略~」ということで手紙の冒頭部分です。
この曲は1975年に日本テレビ系列で放送されていたテレビドラマ「前略おふくろ様」の主題歌です。倉本聰さんが原案で、東京の深川にある料亭「分田上(わけたがみ)」を舞台にした青春ドラマです。
主人公のサブちゃんを演じている萩原健一さんの演技がただただ「いい!」です。それまでは、傷だらけの天使の小暮修などアウトローな役が多かったですが、長髪をバッサリ切って角刈りにして純朴で気弱な青年を演じる思い切りの良さ。
しかも、その当時周りからは引き続きカッコいいアウトロー役を期待されていたのではないかと思うのですが、真反対の役ともいえる大きな方向転換を違和感なくやってのけるのが本当にすごいです。
倉本さんのドラマといえば、北の国からも有名ですが、ドラマの中でおなじみの純が「~なわけで…。」のように語るナレーションはこの前略おふくろ様でサブちゃんが手紙を読む手法を取り入れているそうです。
また、出ている役者さんも豪華で素敵でしたよね。花板役の村井秀次を演じた梅宮辰夫さんといえば料理人という一面がありますが、実はこのドラマがきっかけで料理に凝りだしたそうです。
作詞:森雪之丞 / 作曲:玉置浩二 / 編曲:武部聡志
斉藤由貴さんの5枚目のシングルで、テレビアニメ「めぞん一刻」の初代主題歌でもある「悲しみよこんにちは」。
なかなか悲しみに対してあいさつをすることがないので、インパクトのあるタイトルですよね。
ただ、歌詞を見ると知らない人に「おはよう」とあいさつをしたり、自分の元気に対して「負けないで」と励ますようなキャラクターなので、悲しみと仲良くなろうとするのもわかる気がします。
ちなみに作曲は玉置浩二さん。斉藤由貴さんが歌うことでちゃんとアイドルソングになっているというか、2012年に玉置さんがセルフカバーしたものを聴くとちゃんと玉置さんになっているので、これはそれぞれのボーカルスタイルが確立しているということでしょうね。同じ曲で、表現や聴こえ方が全然違うのはすごいです。
作詞:なかにし礼 / 作曲:平尾昌晃
第18回「女性アイドルのキャラ変わりを楽しもう」で紹介した、アン・ルイスさんのグッド・バイ・マイ・ラブですが、この曲を私の推しのピーターさんが歌っていたので今回はピーターバージョンでお送りします。
カラオケか?と思えるほどイントロやアレンジもオリジナルとほとんど同じですが、ピーターさん独特の不穏な低音のヴィブラートがたまりません!
この曲は、ピーターさんが1974年に発売した「ヒット歌謡/愛の遍歴」というヒットした歌謡曲をカバーしたアルバムに収録されていて、他にも殿様キングスの「涙の操」や、高橋真梨子さんが歌ったペドロ&カプリシャスの「五番街のマリーへ」などのカバーも入っています。
作詞:高畑勲 / 作曲:坂田晃一/ 編曲:小六禮次郎
最後はフジテレビ系列で放送されていた世界名作劇場の第2作目、「母をたずねて三千里」のエンディングテーマです。
「母をたずねて三千里」は監督がスタジオジブリでおなじみの高畑勲さん。その関連か、この曲の作詞も手掛けています。
ちなみに最後の「ボンジョールノ ミヤマードゥレ」というのはイタリア語で「お母さん おはようございます」という意味なのだそうです。
歌っているのは1970年代にアニソン四天王として活躍された大杉久美子さん。有名な「アタックNo.1」や、「フランダースの犬」や「あらいぐまラスカル」など初期の世界名作劇場の主題歌、我々の世代では一番なじみがある「ドラえもんのうた」も大杉さんですね。
ところで、このアニメで気になるのは話の内容もですが、三千里ってどれくらい?という疑問。
一里が大体4㎞なので、おおよそ12000㎞。
アニメではイタリアのジェノヴァからアルゼンチンへと渡るようですが、日本でいうと北海道から沖縄まで約3000㎞なので、日本を約2往復できますね。
最後に
タイトルにあいさつが含まれているのは奇抜な感じがするのですが、意外とありましたね。というわけで、今回はタイトルにあいさつが入っている昭和の曲を集めてみました。
次回もお楽しみに。