【グッとくる昭和サウンド第36回】雨の歌特集

放送した楽曲

今回の選曲はこちら
  1. モナリザの微笑 / ザ・タイガース
  2. たどりついたらいつも雨降り / 平田隆夫とセルスターズ
  3. どしゃ降りの雨の中で / 和田アキ子
  4. き・い・て MY LOVE / 坂上とし恵
  5. 雨に泣いてる / 柳ジョージ&レイニー・ウッド

梅雨なので雨に関する曲を集めてみた

モナリザの微笑(1967年)

モナリザの微笑 / ザ・タイガース

作詞:橋本淳 / 作曲・編曲:すぎやまこういち

まずはグループサウンズの曲から、ザ・タイガースの3枚めのシングル「モナリザの微笑」。

雨が~しとしと日曜日♪

休みの日に雨が降るとついつい口ずさんでしまう名曲です。遠く離れたあの娘の帰りを家で一人で待っているという状況を、切ないメロディーで綴った一曲。

イントロや間奏のハーモニカも切なさを倍増させていて、なんともいえない物悲しさを覚えます。「そりゃ、モナリザも微笑みにくいわ」と言わんばかりのどんより感。

サビのジュリーの歌唱が段々盛り上がる所がいいですね。個人的には「どんなに~」からのサリー(岸部一徳)の低音コーラスにグッときます。

しかし、モナリザが壁に飾られている家に住んでいるっていったいどんな暮らしをしているのでしょうか。ちょっと気になります。

たどりついたらいつも雨降り(1974年)

たどりついたらいつも雨降り / 平田隆夫とセルスターズ

作詞・作曲:吉田拓郎

続いては、モップス最大のヒット曲で「たどりついたらいつも雨降り」のカバー。

作詞・作曲が吉田拓郎さんということで、原曲はフォークな雰囲気を残しつつ歌詞を聞かせる感じもあり、鈴木ヒロミツさんの太い声と演奏でロックとしての表現も活かしつつと非常にバランスがよく、カッコいい一曲です。

今回紹介するのは、もうちょっとポップス寄りな感じのバージョンで、歌と演奏は平田隆夫とセルスターズ。

この曲は1974年発売のアルバム「生きながらブルースに葬られ リズム・ブルース・ニッポン」に収録されていて、メンバーは初期の女性ボーカル2人(村部レミさん、みみんあいさん)が脱退して新たにセシリアさんをボーカルに迎えた第二期ともいえる平田隆夫とセルスターズ。

女性ボーカルというだけでもこの曲の印象が変わりますが、演奏もグルーブ感があってラストはジャムセッションのような感じで終わっていくのも新鮮です。菊谷英二さんの弾きまくっているギターがカッコいい!

どしゃぶりの雨の中で(1969年)

どしゃぶりの雨の中で / 和田アキ子

作詞:大日方俊子 / 作曲:小田島和彦 / 編曲:山木幸三郎

続いては、「和製リズム・アンド・ブルースの女王」こと和田アキ子さんのセカンドシングル「どしゃぶりの雨の中で」。

どうせ泣くならどしゃぶりの雨の中で泣きたいと思うのは私だけではないでしょう。ただ立っているのもままならない程の風雨で、涙やツラさを叩き流し、浄化させたい…そんなことはありませんか?

この歌はそんな私の気持ちを代弁するかのように、どしゃぶりの雨の中で泣いたり、叫んだり、歩いたりして、只々悲しみに浸っています。

ヒタヒタに浸った悲しみは、どしゃぶりの雨で溢れ、そのうち「どーでもいいや」という気持ちの域に達し、浄化されることでしょう。

和田さんのソウルフルな歌声に乗せて、リズムとブルースが共感をお届けしてくれる、私にとってそんな一曲です。

き・い・て MY LOVE(1982年)

き・い・て MY LOVE / 坂上とし恵

作詞:三浦徳子 / 作曲:亀井登志夫 / 編曲:清水信之

ここら辺でアイドルの歌から一曲。坂上とし恵さんのデビューシングル「き・い・て MY LOVE」です。

のちに初代いいとも青年隊の野々村真さんと結婚して、鬼嫁と恐れられる存在になるとは思えないほど可愛らしい声で、キャピキャピ系アイドルといった感じです。

この歌は、独特な雨の日の過ごし方を歌っているのですが、奇行が多くてちょっと心配になります。下記はその一部です。

  • 穴の空いた傘をさしている
  • 鏡よ鏡よ鏡さんを実行して、世界一の美人だよという声をもらっている
  • 雨が降る日にラブレターを直接相手の家のポストに投函
  • 傘に穴が空いているのでびしょ濡れになって風邪をひく
  • 相手に「好きだよ」といわれる妄想をする

恋は盲目といいますが、もう少し目を開けて行動してもよいのではないでしょうか。なかなかパンチの効いた歌詞ですが、作詞は松田聖子さんの超メジャー曲「青い珊瑚礁」や「夏の扉」などを手掛けた三浦徳子(みうらよしこ)さん。

なんでまたこんな歌詞に…と思っていたら、郷ひろみさんの「お嫁サンバ」や田原俊彦さんの「シャワーな気分」も手掛けていたので、なんとなく納得できました。

雨に泣いてる(1978年)

雨に泣いてる / 柳ジョージ&レイニー・ウッド

作詞:三浦徳子 / 作曲:亀井登志夫 / 編曲:清水信之

最後は先ほどと真逆で、落ち着いた大人のロックで締めましょう。柳ジョージ&レイニー・ウッドで「雨に泣いてる」です。

大人のと言ってはみたものの、この曲がリリースされた時、柳ジョージさんは30歳で今の私より大分年下です。それにしてもなんでしょうこの風格、落ち着き、渋み。

というのも、経歴として1969年にパワーハウスを結成し翌年解散。同年、後期のゴールデン・カップスにベースで加入するも1972年解散。その後一旦会社員になったが、成毛滋さんに誘われて渡英。帰国後、柳ジョージ&レイニー・ウッドを結成して、この曲が大ヒットするという長い下積みを経ての経験と実力があるわけですね。

かすれた渋い声と、和製クラプトンと呼ばれたブルースを基調としたギタープレイで、それこそ大人が憧れるカッコよさがあります。

私はもともとショーケンこと萩原健一さんが好きなのですが、この曲は萩原さんが主演のドラマ「死人狩り」のテーマソングでした。ショーケンのバックバンドを務めていたライブを収録した「熱狂雷舞」(1979年発売)でも激シブなプレイが聴けます。

最後に

今回は梅雨に突入する季節ということで、雨の歌特集をお届けしました。気になる歌があったあなた!今年の梅雨は昭和の雨の歌を聴きながら過ごしてみるのはいかがでしょうか。

というわけで、次回もお楽しみに。

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