【グッとくる昭和サウンド第31回】母とママとおふくろ特集

放送した楽曲

今回の選曲はこちら
  1. シャックリ・ママさん / 大滝詠一
  2. ねぇ、ママ / サンハウス
  3. ヘイ・ママ・ロックン・ロール / CAROL
  4. ママとおふくろさん / 西郷輝彦
  5. おかあさん / ザ・テンプターズ
  6. 岸壁の母 / 二葉百合子

お母さんに関する曲を集めてみた

シャックリ・ママさん(1975年)

シャックリ・ママさん / 大滝詠一

作詞・作曲:大滝詠一

まずはママ。ということで、大滝詠一さんのはっぴいえんど解散後初のソロアルバム「NIAGARA MOON」に収録されているシャックリ・ママ。

ユニークなタイトルですが、曲調も歌詞も楽しい内容で、どうせ浮世は儘(ママ)ならぬというママとかかったシャレも登場します。

大滝さんといえば、渋谷系のアーティストのように他のアーティストの曲からの引用をよくしていたそうなのですが、この曲クレジットにBuddy Holly(バディー・ホリー)の名前が入っています。もしかしてバディー・ホリーの曲の引用部分があるのでしょうか。

すみません、実は大滝さんの曲はこの曲と「A面で恋をして」しか持っていなくて、全然詳しくないのでわかりません…。

ちょっと勉強してみようと、1975年から放送されていた大滝さんのラジオ番組「ゴー・ゴー・ナイアガラ」のを一部を某動画サイトで確認したのですが、冒頭の英語と日本語を交えた口上や、テンポの良さ、選曲がとても素晴らしくパーソナリティーのあり方としても勉強になりました。

「大瀧詠一の趣味の音楽だけをかけまくる番組」というコンセプトも、グッとくる昭和サウンドと似ていてとても参考になります。

ねぇ、ママ(1975年)

ねぇ、ママ / サンハウス

作詞・作曲:鮎川誠 / 編曲:サンハウス

続いてはブルース。

本場のブルースにもよくママが出てくる印象ですが、日本のブルースバンドもママについて歌っています。

そのバンドとは、以前放送した、【グッとくる昭和サウンド第25回】めんたいロックを聴いてみようでも紹介しためんたいロックの先駆者「サンハウス」。

この曲はライブでは演奏されていたようなのでうすが、1975年にスタジオ録音されていた未発表曲で、2001年に発売されたCD「SONHOUSE TWIN PERFECT COLLECTION」にボーナストラックとして収録されています。

鮎川誠さんのブルースギターが炸裂していて、未発表だったのがもったいないくらいのいい曲です。

失恋の痛手をママに聞いてもらうという歌詞ですが、恋するティーン・エイジャーであってもなかなか恥ずかしくてできないですが、ブルースにするとなんか違和感なく聞けるのは不思議ですね。

ヘイ・ママ・ロックン・ロール(1974年)

ヘイ・ママ・ロックン・ロール / CAROL

作詞・作曲:大倉洋一

ママはロックン・ロールとも相性がいい気がします。というわけで、続いてはCAROLの3枚目のスタジオアルバム「キャロル・ファースト」に収録されているゴキゲンなロックンロールナンバーを。

作詞を担当しているジョニー大倉さんといえば、日本語ロックの先駆けとしてうまく日本語と英語をミックスした歌詞を生み出した天才ですが、この曲も若い自慢のママをかわいいとか愛してるとか、この時代であればなおさら照れもあってなかなか言えないような表現を堂々と歌詞にして歌っている所も素敵です。

大滝さんのシャックリ・ママでもありましたが、「ママがいうからままならぬ」というママダジャレが入っているのもいいですね。

ちなみに、今回はCAROLのラストライブの模様を収録した「燃えつきる – キャロル・ラスト・ライヴ!! 1975.4.13.」バージョンの方をご紹介します。

またこの解散ライブもローリング・ストーンズがヘルズ・エンジェルスを親衛隊にしてライブをしたように、その頃バイクチームだったCOOLSを親衛隊にしてステージをガードさせたり、特殊効果用の火がセットに燃え移ってステージの後ろのCAROLの文字の電飾が燃え落ちるという、まるで演出かのようなハプニングなど伝説的で最高です。

ママとおふくろさん(1965年)

ママとおふくろさん / 西郷輝彦

作詞:淡島千景 / 作曲:米山正夫

この曲は1965年に日本テレビ系列で放送されていたテレビドラマ「ママとおふくろ」の主題歌です。

「ママとおふくろ」はサラリーマン家庭の秋田家と、「八百春」という八百屋さんを営む春山家。共に夫を亡くした家庭の日常を描いたドラマで、秋田家の妻を淡島千景さん、春山家の妻を清川虹子さんが演じています。

方や宝塚出身の銀幕スター、方や個性派喜劇女優という、まさにママとおふくろといったキャスティングですね。

歌っているのはこのドラマに秋田家の長男の大学生役で出演していた西郷輝彦さん。

ママとおふくろさんという呼び方ですが、同じお母さんでも印象がこうも違うかと再認識させてくれる歌詞です。作詞は同じくこのドラマに出演されていた淡島千景さん。都会的と田舎的、クールさと温かさ、若いか老けているか。ほんと対極ですよね。

曲調は全編を通してエレキ調で、なんといっても西郷さんによる口テケテケが最高です!歌詞の雰囲気も相まって、独特のエレキ歌謡に仕上がっています。

おかあさん(1968年)

おかあさん / ザ・テンプターズ

作詞:松岡弘子 / 補作詞・作曲:松崎由治 / 編曲:川口真

続いてはザ・テンプターズの4枚目のシングル。もうそのまんまのタイトルですね。昔は募集歌というものがあって、雑誌で歌詞やタイトルを募集して優秀なものを採用するというシステムがあったそうです。この曲も雑誌「平凡」で募集された歌詞をリーダーの松崎由治さんが補作し、作曲をして作られたそうです。

この場合、応募者の著作権とか印税とかどうだったんですかね。一応、プロが修正して発売していたようですが、時代もあってあまりキッチリしていない印象があります。ちゃんと権利としてもらって欲しいですよね。

さて、このおかあさん、歌っているのも松崎さんで、コンサートでは歌唱中感極まって泣きながら歌っていたそうです。レコーディングされたものを聞いてもかなり入り込んでいるのがわかりますもんね。

ザ・テンプターズといえば、ローリング・ストーンズを意識して、ストーンズの曲もよく演奏していましたが、そこへきてこの「おかあさん」。

ハーモニカとコーラスを担当していたショーケンこと萩原健一さんも、「オー ママ ママ」という歌詞が嫌で歌いたくなかったそうです。ドラムの大口広司さんも複雑な思いがあったと後年語っていました。

ただ、相手はリーダーであり作詞と作曲もできる松崎さんですから、他のメンバーはあまりいえなかったのでしょうか。

個人的には、「オー ママ ママ」というキャッチーなフレーズなのに感情が過剰過ぎて、頭から離れなくなるどころかこびり付く感じが好きです。

岸壁の母(1972年)

岸壁の母 / 二葉百合子

作詞‎:藤田まさと / 作曲‎:‎平川浪竜

最後もちょっと重ための曲。岸壁の母とは、ウィキペディアによると以下の通り。

第二次世界大戦後、ソ連による抑留から解放され、引揚船で帰ってくる息子の帰りを待つ母親をマスコミ等が取り上げた呼称。

Wikipedia-岸壁の母

最初の引揚船の入港から6年間、引揚船が来るたびに京都にある舞鶴港の岸壁に立って息子の帰りを待ち続けたという、端野いせ(はしの いせ)さんという実在の人物がモデルになっているそうです。

オリジナルは菊池章子さんという歌手が1954年に発売したもので、今回紹介するのは二葉百合子さんによるカバー。

二葉さんは浪曲師ということもあり、オリジナルにはない浪曲の台詞が途中に入るのが特徴的です。LPレコード、シングル、テープを合わせて250万枚の大ヒットを記録して、1976年には同曲で紅白歌合戦初出場を果たしました。

この台詞部分の表現力がすごくて、帰らぬ息子への思いの熱量が溢れ出ていてかなり心を打たれます。

最後に

今回は母の日にちなんで、母とママとおふくろさんに関する曲をお送りしました。西郷さんのテケテケテケテケテケテケテケが頭から離れなくなりましたね。

それでは、次回もお楽しみに。

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