昭和の太陽の曲を集めてみました
- ゴールデン・ハーフの太陽の彼方 / ゴールデン・ハーフ
- 太陽のあいつ / ジャニーズ
- ハートブレイク太陽族 / スターボー
- 太陽に抱かれたい / ジョニー広瀬
- 太陽の娘 / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
ゴールデン・ハーフの太陽の彼方(1972年)
作詞・作曲:リー・ヘイズルウッド / 日本語詞:タカオカンベ
まずはテケテケ歌謡の最高峰といっても過言ではない一曲。ゴールデン・ハーフの太陽の彼方。
原曲はアメリカのアストロノウツのインスト曲「太陽の彼方に」(1964年日本にてシングル発売)。
これを日本語カバーしたのが本曲なのですが、ほんとこの曲のエレキのテケテケと、ノッテケのテケをかけた歌詞を編み出したタカオカンベさんは天才だと思います。
メンバーはエバ、マリア、ルナ、ユミと4人いるのに「パッパヤ パパパヤ」のスキャット部分を除いてほぼユニゾンっていうのも潔くて好きです。
ちなみにイントロでヒュイヒュイいっている音は何の音なんでしょう。西城秀樹さんの「激しい恋」(1974年)のイントロでもヒュイヒュイいっているアレです。ナウシカが使っている蟲を操る「蟲笛」みたいなものだと勝手に思っているのですが、もし詳しい方がいらっしゃったら教えて欲しいです。
太陽のあいつ(1967年)
作詞:岩谷時子 / 作曲:いずみたく
続いては、元祖ジャニーズ。令和の現在まで様々なグループを送り出し、最高のエンターテイメントを提供し続けているジャニーズですが、その原点となるグループですね。
メンバーはこの4人。
- 真家ひろみ(まいえ ひろみ)※リーダー
- 飯野おさみ(いいの おさみ)
- 中谷良(なかたに りょう)
- あおい輝彦(あおい てるひこ)
この曲は、1967年に放送された同名のドラマの主題歌で、ジャニーズのメンバーもドラマにゲスト出演していました。
曲調はジャニーズっぽいダンスナンバーからはかけ離れた歌謡曲ですが、当時どういう振りで踊っていたのかちょっと気になります。
映画出演時の映像は見たことがあるのですが、ミュージカル調の大きな動きのダンスが主で、その動きは少年隊にも引き継がれている感じがしました。
令和のジャニーズはあまりわからないのですが、ジャニーズの凄い所は時代時代の流行りを取り入れつつも、その都度ジャニーズ独自の世界観を出し続けている所ではないでしょうか。
グループ名もそうですが、タイトルや歌詞、振り付けもすべて印象付けさせるプロモーションは流石エンターテインメントのトップ集団といった感じです。
ハートブレイク太陽族(1982年)
作詞:松本隆 / 作曲・編曲:細野晴臣
続いては、誰も得しなかったんじゃないかと思えるほど謎設定の女性3人アイドルグループ「スターボー」。
その設定は宇宙三銃士。
太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、地球に「A・I(愛)」を伝えるためにやってきた性別不明の3人組アイドルという設定だったとか。
性別不明といいつつも、近藤真彦さんの「ふられてBANZAI」のジャケットみたいな雰囲気でさらに短い髪形、声もかなり低く抑えた歌い方で男性を意識した感じでした。IMATO(イマト)、NAKATO(ナカト)、YAETO(ヤエト)という名前も男性っぽいです。
無理やり低く歌っているので、初めて聞いたとき失礼ながら女子プロレスラーの方が歌っているのかなと思ったんですが、正直ビューティー・ペアやクラッシュ・ギャルズの方が全然いい歌声だと思います。
作詞は松本隆さん、作曲と編曲は細野晴臣さんという売れないと申し訳ない制作陣だったにも関わらずあまり奮わなかったのは設定ミスに他ならないでしょう。
中森明菜さんや小泉今日子さん、早見優さんや堀ちえみさんといったスターアイドルと同じ花の82年組というのも興味深いです。
ただ、個人的には不思議が詰まった楽曲で聴けば聴くほど最高なスルメソングとして重宝している大好きな曲です。
太陽に抱かれたい(1967年)
作詞:幸田栄 / 作曲:遠藤実
続いては、ちょっと変わり種。吉本興業所属のマジシャンでジョニー広瀬さんが歌う「太陽に抱かれたい」。
ジャジーな曲調から、ウィスパーボイスで歌うとラウンジっぽくてオシャレにも感じる楽曲ですが、完全に真逆!
最初の発声から笑わせようとしているのではないかと思われるほど、終始がなり声。サビの盛り上がりだけとかではなく、それはそれは終始。
リアルジャイアンリサイタルが開けるのではないかと、公園の土管をステージに準備したくなります。
だ~か~れぇ た~いぃ だ~か~れぇ た~いぃ
インパクト抜群でこれまたクセになる一曲です。
太陽の娘(1967年)
作詞:橋本淳 / 作曲:井上忠夫
最後はグループサウンズから一曲。ジャッキー吉川とブルー・コメッツのアルバム「ブルー・コメッツ=オリジナル・ヒット第2集」に収録されている「太陽の娘」です。
あのザ・ブルーハーツより先にリンダを連呼した曲として有名(?)ですが、グループサウンズでもガレージ寄りの曲が好きな人にはたまらない一曲です。
ファズギターから始まり、不穏なオルガンが入ってくるイントロが最高!
途中で展開が何度か変わって、ギターソロの入りなんかは思いっきりハードロックで「今からギターソロ行きますよ!」と言わんばかりの誘導がテンション上がります。そして曲が急に終わるのもいいですね。
最後に
今回は太陽の曲特集ということで、昭和の太陽に関する曲をお送りしました。
個人的にスターボーは出てくる時代が早すぎた気がしています。今ならもっと輝けたはず・・・。
それでは、次回もお楽しみに。