正義の味方?昭和の○○マンを集めてみた

  1. バットマン / ジャニーズ
  2. ランブリン・マン / ザ・マイクス
  3. レーダーマン / 戸川純
  4. ムキムキマンのエンゼル体操 / かたせ梨乃&カツヤクキン
  5. Hey! ミスター・ポリスマン / 石川秀美

昭和の○○マンの曲を集めてみました

バットマン

バットマン / ジャニーズ(1966年)

作詞:水谷じゅん / 作曲:ニール・ヘフティ / 編曲:服部克久

まずは、アメリカンコミックスのスーパーヒーロー「バットマン」のテレビドラマ版で、日本で放送された吹き替え版のエンディングテーマ。歌はジャニーズで、演奏はジャッキー吉川とブルーコメッツという情報量多めの一曲です。

ジャニーズはあの日本の男性アイドルグループの代表とも言えるジャニーズ事務所から一番最初にデビューしたグループでメンバーは以下の通り。

  • 真家ひろみ ※リーダー
  • 飯野おさみ
  • 中谷良
  • あおい輝彦

バットマンのテーマと言えば、世界中で色んなアーティストがカバーしていますが、個人的にはポール・ウェラーが所属していたイギリスのロックバンドTHE JAMのバージョンが好きでした。

ところが、この日本のバージョンを聴いて全然負けていないカッコよさにビックリ!おなじみのリフではファズギターがうなり、ブルーコメッツらしくフルートも入り、間奏ではオシャレなジャズに様変わり。

無理やり付けた日本語詞も味があって、ジャニーズの歌の素朴さも加わり最高です。

ババババババババ ババババババババ バババババババババッ バットマーン

1曲終わった時にはもうトリコでした。

ランブリン・マン

ランブリン・マン / ザ・マイクス(1967年)

作詞:波野久信 / 作曲・編曲:村井邦彦

続いては、ザ・マイクスのデビューシングル「野ばらの小径」のB面に収録されている「ランブリン・マン」

ザ・マイクスは、バラが咲いたでおなじみのマイク真木さんを中心に結成されたグループサウンズで、言ってみればジョン・ボン・ジョビがやっているボン・ジョビみたいなものでしょうか。

マイク真木さんといえば、日本のフォークソングブームの先駆けともいえる大ヒット曲「バラが咲いた(1966年)」でおなじみですが、そのヒットの翌年にGSブームに対応すべく結成したグループになのだとか。

このランブリン・マンですが、シタールを取り入れたサイケデリックな雰囲気と、イントロや要所要所に出てくるローリング・ストーンズのサティスファクション的なファズギターがグッときます。

途中で入る女性ボーカルはこのシングルが出る前に脱退してしまった田辺あかねさんで、やさぐれた感じの歌い方がこれまたいい!

いわゆるフォークのグループだと思って聴いたら思わぬ変化球で、とてもカッコいい曲です。

レーダーマン

レーダーマン / 戸川純(1984年)

作詞:フォックス / 作曲:泉水敏郎 / 編曲:白井良明

続いては、戸川純さんのソロシングル「レーダーマン」。この曲は、戸川さんもゲストボーカルとしてライブに参加などしていたハルメンズのカバーです。

とにかく戸川さんは声、顔、動きと表現力が凄まじく、時には乙女のように、時には狂気的になど様々なキャラクターが降りてきているかのように歌うので、できれば動画で見て頂きたいものです。

フジテレビのお昼のバラエティー番組「笑っていいとも!」での歌唱が某動画サイトに上がっていたのですが、戸川純さんの目をむき出しながらの全力パフォーマンスに、いいとも独特のノリで淡々と手拍子を打つ観客。お昼に白目パフォーマンスがマッチするわけがなく、かなり浮きまくってて番組制作側もどうかしていると思いました。戸川さんが番組でコーナーを持っていた関係からでしょうかね。

しかし流石、舞台出身というか、バックバンドがいるわけでもなく、たった一人で大勢のノペーッとした拍手に対して全力で迎え撃つ度胸というか、ハートの強さというかは本当に尊敬します。

曲が終わってCM前の「テーレッ テーレッ テーレッテレー テーレレーレー レレレレッ」の時のちょっと恥ずかしそうな戸川さんがとても可愛らしいです。

某動画サイト

ムキムキマンのエンゼル体操

ムキムキマンのエンゼル体操 / かたせ梨乃&カツヤクキン(1978年)

作詞:景山民夫 / 作曲・編曲:小坂忠

続いては、テレビ朝日の情報バラエティー番組「出没‼おもしろMAP」から生まれたキャラクター「ムキムキマン」が出演する森永チョコレート「カリンチョ」のCMソングで、ムキムキマンのエンゼル体操。

どういう経緯で歌うことになったのかわからないのですが、歌っているのは女優のかたせ梨乃さんとカツヤクキン。作詞が影山民夫さんで、作・編曲が小坂忠さん。ピアノを弾いているのは当時大学生だった佐野元春さん。そして、振り付けは、ギャグ漫画「がきデカ」の作者である山上たつひこさん。古代ローマの戦士風の衣装デザインは小森のおばちゃまこと小森和子さん。

無駄に(失礼承知で)豪華というか、どうやったらこのような制作陣になるのかわかりませんが、とにかく凄い曲です。

イントロと途中に出てくる、ワウペダルを踏みながらのカッコいいギターカッティングにのせて、口上を述べているのは前述のテレビ番組「出没‼おもしろMAP」に出演していた清水國明さんと清水クーコ夫妻(当時)。

体操なのに色々なジャンルの音楽も楽しめる目にも、耳にも、体にも楽しいとても贅沢な曲ですね。

Hey! ミスター・ポリスマン

Hey! ミスター・ポリスマン / 石川秀美(1983年)

作詞・作曲:松宮恭子 / 編曲:大谷和夫

最後は、アイドルの曲から一曲。“花の82年組”石川秀美さんの5枚目のシングルで「Hey!ミスター・ポリスマン」。

ヘイ!と警察官を呼び止めるタイトルですが、彼を警察官に見立てた曲かと思いきや、待ち合わせに来ない彼を探して欲しいと呼びかける新しい視点の曲です。

まっ赤な車にゴールドのラインの入ったスポーツカーを乗り回し、札付きのプレイボーイで、いかれたシティーボーイ。ちょっと下がった眉毛が目印。ここまで特徴がそろっているのですから、ポリスマンには早く見つけてあげて欲しいです。

今となって見れば、携帯電話がない時代の待ち合わせによる悲劇をコミカルに歌った可愛らしい歌です。

それにしても、アイドルアイドルしてるこの頃の石川秀美さんは可愛いですね。ちなみに2021年に長男に子供ができて、54歳にしておばあちゃんになったそうですが、きっと綺麗なおばあちゃんなんでしょうね。

最後に

今回は、色々なマンが付く曲を集めてみました。

マンが付くからと言って必ずしもヒーローではないということがお分かりいただけたと思います。それにしても色々なマンがいますね。

それでは、次回もお楽しみに。