80年代アニメソング5選

1980年代のお気に入りアニメソングを集めてみた

  1. ワイワイワールド / 水森亜土・こおろぎ’73
  2. 恋の呪文はスキトキメキトキス / 伊藤さやか
  3. 燃えてヒーロー / 沖田浩之
  4. キン肉マン Go Fight! / 串田アキラ
  5. 夢を勝ちとろう / 水木一郎&頓宮恭子

ワイワイワールド / 水森亜土・こおろぎ’73

作詞:河岸亜砂 / 作曲:菊池俊輔 / 編曲:たかしまあきひこ

Dr.スランプ アラレちゃん
  • 原作:週刊少年ジャンプ掲載「Dr.スランプ」
  • 原作者:鳥山明
  • 放送期間:1981年4月8日~1986年2月19日(全243話+スペシャル2話)

まずは、Dr.スランプ アラレちゃんから「ワイワイワールド」。こんなに期待感で高揚できる完璧なイントロはないのではないでしょうか。

まさに歌の冒頭の「来たぞ来たぞ」という感じで、聴くたびに毎回ワクワクできるイントロです。

曲調も、「ワイワイワールド」として物語の舞台となるペンギン村の雰囲気を、見事現しているのではないかと思えます。

賑やかな曲のテンションと合わせて、歌もアゲアゲで歌うのではなく、水森亜土さんのおっとりした歌い方がまたいいです。ペンギン村のキャラクターの幅広さを感じさせます。

主人公のアラレちゃんこと則巻アラレといえば、フレームでかめの眼鏡。挨拶は「んちゃ!」、わからなければ「ほよっ?」、走るときは「キーーーーン」と全国で大ブームが起きましたね。子供たちがみんな真似したものでした。

人間やロボット、動物や宇宙人など個性的なキャラクターが沢山登場しましたが、個人的にはニコチャン大王が好きでした。

何故か名古屋弁を話すニコチャン大王。語尾が「だがや」でしたから、東京にいた時は「千駄ヶ谷」の駅を見る度にニコチャン大王の事を思い出していたものです。

恋の呪文はスキトキメキトキス / 伊藤さやか

作詞:康珍化 / 作曲・編曲: 小林泉美

さすがの猿飛
  • 原作:増刊少年サンデー掲載「さすがの猿飛」
  • 原作者:細野不二彦
  • 放送期間:1982年10月17日~1984年3月11日(全69話)

次は、密かに忍者を育成して世に出しているという私立忍ノ者高校を舞台に、猿飛肉丸(さるとびにくまる)が活躍する忍者学園ドラマ(?)「さすがの猿飛」の主題歌「恋の呪文はスキトキメキトキス」。

このフレーズで回文の存在を知った子供たちもいたのではないでしょうか。今聴いてもクールでカッコいい曲ですよね。

歌っているのは、「天使と悪魔〜ナンパされたい編」でデビューした花の82年組でもある伊藤さやかさん。歌手デビュー前はモデルや、資生堂の「シャワーコロン」のCMに出演、あだち充さん原作の実写版ドラマ「陽あたり良好!」のヒロイン「岸本かすみ」役を演じるなどの活躍をされていました。

主人公が太っていて一見ダメそうに見えますが実はできるやつという、当時小太りだった子供に少なからず夢を与えたアニメでもありましたね。何故か幼馴染の美少女「霧賀 魔子(きりが まこ)」に好かれている設定もうらやましい話でした。

風を起こしてスカートめくりをすることで、相手がフワフワしている間に攻撃するというどうしようもない必殺技(神風の術)を使うなど、全くカッコよくはないのですが、子供がちょっとドキドキするようなシーンがあったりもしましたね。

このように、エロいというか、Hという表現がしっくりくる子供向け(?)のサービスシーンがあるのも昭和っぽいですね。

燃えてヒーロー / 沖田浩之

作詞:吉岡治 / 作曲:内木弘 / 編曲:飛沢宏元

キャプテン翼
  • 原作:週刊少年ジャンプ掲載「キャプテン翼」
  • 原作者:高橋陽一
  • 放送期間:1983年10月13日~1986年3月27日(全128話)

続いては、世界中にサッカー選手を生み出し、影響を与えたサッカー漫画の金字塔「キャプテン翼」のアニメ主題歌「燃えてヒーロー」。

私は子供の頃からスポーツ全般苦手だったので、サッカーをやりたいとは思いませんでしたが、そんな私でも当時半袖の裾をまくって「日向小次郎」のマネをしてみたり、友達とスカイラブハリケーンに挑戦したり、若島津の三角跳びをやってみたりしましたから、それはそれは多大な影響力だったと思います。

その主題歌も、ストーリーに負けないインパクト!沖田浩之さんのクールな歌でも誤魔化しきれないほどの歌詞の存在感ときたらありません。

一行ごとにキラーフレーズが練りこまれているといっても過言ではない、意味はわからなくても切り取って使いたくなる、ある意味「声に出して読みたい日本語」。

本当に色々引っかかる言葉がありますが、その中でも当時特に意味がわからなかった「あいつの噂でチャンバも走る」の「チャンバ」。これは集英社発行のスポーツ誌「Sportiva」の2009年6月号に掲載されている作詞した吉岡治さんのインタビューによると、バーチャン(おばあちゃん)を業界用語風に言い換えたものだそうです。

そんなぶっ飛んだ作詞をされた吉岡治さん。他にどんな作品があるのか調べてみた所、あらビックリ。

石川さゆりさんの「天木越え」、大川栄策さんの「さざんかの宿」、瀬川瑛子さんの「命くれない」、美空ひばりさんの「真赤な太陽」などなど、超名曲ばかり!

やっぱり、普段ヒット曲ばかりを考えて作っているとたまには「すぐれものゾ」とか「チャンバ」とか入れたくなるのでしょうか。

あまりのギャップにビックリしました。

キン肉マン Go Fight! / 串田アキラ

作詞:森雪之丞 / 作曲:芹澤廣明 / 編曲:川上了

キン肉マン
  • 原作:週刊少年ジャンプ掲載「キン肉マン」
  • 原作者:ゆでたまご(嶋田 隆司・中井 義則)
  • 放送期間:1983年4月3日~1986年10月1日(全137話)

続いては、こちらもあらゆる分野に影響を与えまくった格闘漫画「キン肉マン」のアニメ主題歌「キン肉マン Go Fight!」。

歌っているのはアニソン・特撮ソング超人ともいえる串田アキラさん。冒頭の「Go! Go! Muscle!」で筋肉の事を英語で「マッスル」っていうんだと知った方もいたのではないでしょうか。

宇宙刑事ギャバンの主題歌はいつ聴いても気持ちがアガリますし、「ほんとにほんとにほんとにほんとにライオンだ~」でおなじみ富士サファリパークのCMも一度聴いたら忘れられないインパクトですよね。(和田アキ子さんと間違えられるそうですが。)

キン肉マンといえば、憧れて格闘家になった人もいれば、当時の親御さんを泣かせたキンケシの大ブーム。キン肉マンの大好物の牛丼店への貢献や、修学旅行で寝ている人のおでこに「肉」という字を書く遊びなど、良くも悪くも多方面に影響を与えて盛り上がっていましたね。

私が育った町は牛丼屋なんかありませんでしたから、ずっと牛丼に憧れていて、東京に出た時は「早いのうまいの安いの」ということもあって、牛丼ばかりを食べていた気がします。

画期的だったのが、超人募集。ロビンマスクやラーメンマン、ウォーズマンにバッファローマンなどの主要な超人も読者からのアイデアを基に作られたというのは当時の子供からしても夢があって良かったですよね。

ただ、ある程度の住所とフルネームが掲載されたり、著作権などの問題はどうなるのかななど、今となっては疑問に思うこともありますが…。

夢を勝ちとろう / 水木一郎&頓宮恭子(とんぐうきょうこ)

作詞:藤子不二雄 / 作曲:小林亜星 / 編曲:筒井広志

プロゴルファー猿
  • 原作:週刊少年サンデー掲載「プロゴルファー猿」
  • 原作者:藤子不二雄Ⓐ
  • 放送期間:1982年10月19日(特番)・1985年4月2日~1988年6月13日

最後は、ゴルフ漫画と言えば真っ先に頭に浮かぶ方も多いでしょう。「プロゴルファー猿」のアニメ主題歌「夢を勝ちとろう」です。

「わいは猿や!プロゴルファー猿や!」

プロゴルファー猿こと猿谷猿丸の声を演じている頓宮京子さんの叫びから始まり、歌っているのはアニソン界の帝王、アニキこと水木一郎さん。

プロゴルファー猿といえば、プロと言いつつ実際にはプロテストに合格していなかったり、賭けゴルフを生業としていたり、自ら木を削って作ったドライバー「雷電」一本でパットまですべてこなしたり、破けたボーダーのTシャツと同じく破れた短パンジーンズという紳士のスポーツらしからぬ恰好をしていたり、弟(小丸)は幼児のくせに一升瓶を持ち歩いていて、常に酔っ払っていたり(アニメ版では流石にまずいと思ったのかラジウム鉱泉入りのミネラルウォーターになっている)と、エピソードを思いつく限りで上げても設定がいかにデタラメなのが分かると思います。

あまりのスケールのでかさに、憧れてゴルファーになる人いるのかなと思ったのですが、猿きっかけでゴルフを始めたという方は意外といるようです。

現実離れしすぎていて、マネしようとも思えませんでしたが、主題歌含めて子供時代の私にかなりのインパクトを残したアニメです。

最後に

今回は、1980年代のアニメソングを集めてお届けしました。

やはりリアルタイムで見ていたということもあって、少年ジャンプ多めのラインナップになりましたがいかがだったでしょうか。アラフォー世代にはビシッと響いたのではないでしょうか。

まだまだ昭和のアニソンはありますので、是非また特集したいと思います。

お楽しみに!