70年代男性アイドルソング6選

70年代男性アイドルの曲を集めてみた

  1. 誘われてフラメンコ / 郷ひろみ
  2. 情熱の嵐 / 西城秀樹
  3. 私鉄沿線 / 野口五郎
  4. みかん色の恋 / ずうとるび
  5. 嫁に来ないか / 新沼謙治
  6. 空に太陽がある限り / にしきのあきら

誘われてフラメンコ(1975年)

誘われてフラメンコ / 郷ひろみ

作詞:橋本淳 / 作曲・編曲:筒美京平

1970年代の男性アイドルといえば、新御三家ですよね。その中でも一番アイドルっぽかったのが郷ひろみさんではないでしょうか。

中性的な美少年というテイストで売り出されていたようですが、 九州男児らしい太筆で書いたような立派な眉がちょっとアンバランスで可愛らしかったですよね。

郷さんは1972年にNHK大河ドラマ「新・平家物語」の平経盛役で俳優デビューし、その後同年に「男の子女の子」で歌手デビューを果たしました。

後年の郷さんを見ていると、スター歌手といった感じで俳優のイメージはあまりありませんが、実は俳優デビューの方が先だったんですね。

そんな郷さんの70年代の曲で選んだのが、「誘われてフラメンコ」。カラオケで郷さんの歌をチョイスするならこの曲という位大好きです。

まず、タイトルがどうかしていますよね。色々な誘惑はあると思いますが、何故フラメンコなのか?歌詞中にはフラメンコが出てこないというこれまた「セーラー服と機関銃」的な展開の曲です。

情熱の嵐(1973年)

情熱の嵐 / 西城秀樹

作詞:たかたかし / 作曲:鈴木邦彦 / 編曲:馬飼野康二

新御三家の中で、ワイルドかつダイナミックなステージで人気だった西城秀樹さん。長身で、長い手足をくねらせ、長髪を振り乱し、喉がちぎれんばかりに歌うスタイルはロックスターそのものでした。

そんな西城秀樹さんの70年代の曲で選んだのは「情熱の嵐」。これもカラオケで必ず歌う曲のひとつで、「君が~望むなら」「ヒデキー」のコール&レスポンスで盛り上がること間違いなしの鉄板ソングです。

イントロのギターの音色といい、パーカッションによる盛り上がりからのブラスセクション、そこにヒデキの「ウッ」という呻き。演奏の編成も素晴らしくて一曲を通して余すところがないカッコよさです。

私鉄沿線(1975年)

私鉄沿線 / 野口五郎

作詞:山上路夫 / 作曲:佐藤寛 / 編曲:筒美京平

デビュー当時のキャッチフレーズが「かわいらしい演歌ホープ」ということで、演歌でデビューした野口五郎さん。御三家の中でも歌謡テイストが強い印象があります。

そもそも私の場合は、歌手よりタレントとしてのイメージが強くてダジャレをよくいっている面白い人という認識でした。

昭和歌謡にハマってから初めて聞いた曲がこの「私鉄沿線」です。とにかく揺れまくるビブラートが印象的で、すごい歌唱力に驚きました。

なんでも、小学校の時すでに大人並みのビブラートをかけることができたそうで、フジテレビの「日清ちびっこのどじまん」に出場し、優勝したことをきっかけに歌手を目指したという本格派だったんですね。

それでいて、バラエティーでも抜群の対応力を見せるマルチプレイヤー。もちろんご本人の努力もあったと思いますが、本当に希有な才能というか、根っからの芸能気質を持った方だったのではないでしょうか。

みかん色の恋(1974年)

みかん色の恋 / ずうとるび

作詞:岡田冨美子 / 作曲:佐瀬寿一

1970年代の男性アイドルグループといえば、ずうとるび!メンバーは笑点の「ちびっこ大喜利」で人気を博した4人。

  • 山田隆夫(初代リーダー、サイドギター&ボーカル担当)
  • 新井康弘(ドラム&ボーカル担当)
  • 江藤博利(リードギター&リードボーカル担当)
  • 今村良樹( ベース&リードボーカル担当 )

山田隆夫さんは現在も笑点の座布団運びで有名ですね。

ビートルズをひっくり返したというネーミングも最高ですが、3枚目のシングル「みかん色の恋」もほのぼのしていてとてもいい曲です。

「逆立ちしたいほど好きだけど、逆立ちはできない。」「その代り君を抱いて夜空を飛びたい」って絶対逆立ちの方が簡単じゃないか!と突っ込むのも野暮なファンタジー的世界観に、みかん色という単語がハマっているのかいないのか。

とにかく、よくわからないけれどもつい口ずさんでしまうという謎の依存度がある曲です。この録音では江藤博利さんがメインボーカルとして歌っていますが、テレビやライブでは全員で歌っていたこともあるそうです。

ちなみになんと今年2020年2月9日、ずうとるびが38年ぶりに再結成しました!「みかん色の恋」も歌ったみたいですよ。

嫁に来ないか(1976年)

嫁に来ないか / 新沼謙治

作詞:阿久悠 / 作曲:川口真

えっ?アイドル?とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、新沼謙治さんはデビューから数年間アイドル的な人気があって、「平凡」や「明星」などのアイドル雑誌にも多く登場していたそうです。

アイドルの登竜門といえるマルベル堂のプロマイド売り上げも1977年、ベスト10で第9位にランクインするほどの人気ぶり。

岩手出身の素朴な風貌で決してイケメンではないかもしれませんが、好青年に見えることは間違いないですもんね。

そんな新沼さんの代表曲ともいえる「嫁に来ないか」ですが、作詞はデビューのきっかけとなった「スター誕生!」の審査員でもあった阿久悠さん。

サビの「よ~めに~」の所が「Your Many~」と英語みたいでカッコよくないですか?

ちなみに私は20代の時に、壁が薄い1人暮らしの部屋でこの曲を爆音で聴くのが日課だったという、ちょっとどうかしていた時期があったのですが、ちょうど聴いている時に宅配便が届いて配達の方と変な空気になったことがあります。

空に太陽がある限り(1971年)

空に太陽がある限り / にしきのあきら

作詞・作曲:浜口庫之助 / 編曲:小杉仁三

今、世間一般的には「スター錦野」というイメージが強いと思いますが、デビュー当時はアイドルとして売り出されていたんですね。

この頃はピッチリ7:3分けの長髪で、太い眉が凛々しい精悍な顔立ちのイケメンで、女性にも大人気だったそうです。

私が認識した時はすでにスポーツ刈りでしたが、それもそのはず、1979年の映画「戦国自衛隊」に出演するにあたって演じた陸上自衛官らしくみせるために髪を切ったそうです。それ以来、スポーツ刈り風な髪型を貫いているとか。

正直にしきのさんに関してはこの曲以外、ほとんど聞いたことがないのですが、お笑い芸人の千鳥さんの人気番組「相席食堂」に出たとき(2018年?)に、街のおばあちゃんに「いま誰の作曲歌ってる?」と聞かれて「今は空に太陽がある限り一本です。」と答えていました。

それに対して千鳥の大悟さんは「その通りやわ」と納得して、ノブさんが「今はとかじゃないのよ。ずーっとよ。」と言っていたのが面白かったです。

最後に

今回は70年代の男性アイドルソングをお送りしました。定番の新御三家から、個人的なアイドルまでご紹介しましたがお楽しみ頂けたでしょうか。

それでは、次回もお楽しみに!