【グッとくる昭和サウンド第85回】小林亜星・寺内タケシ特集

放送した楽曲

  1. 悪魔のベイビー / 寺内タケシとバニーズ
  2. Caravan / 寺内タケシとブルージーンズ&ジャッキー吉川とブルーコメッツ
  3. 遺憾に存じます / 植木等
  4. ピーコック・ベイビー / 大原麗子
  5. リンゴがひとつ / 小林亜星&いけだももこ
  6. 夜がくる / マーク・HAMA

小林亜星・寺内タケシ関連楽曲を集めてみた

悪魔のベイビー

悪魔のベイビー / 寺内タケシとバニーズ(1967年)

作詞:ささきひろと / 作曲・編曲:寺内タケシ

まずは、寺内タケシさんが寺内タケシとブルージーンズを脱退したのちに結成された、「寺内タケシとバニーズ」の曲から。ちなみに、バニーズとはリーダーの寺内タケシさんの干支がうさぎ年ということから名づけられたそう。

好きなのに冷たくされてオーノー 俺に気持ちを知りながら他の野郎と楽しそう お前は悪魔のベイビー

簡単に説明するとこんな感じの曲ですが、ロックの基本たる内容ではないでしょうか。出だしのファズギターといい、ドラムの入りといい文句なしのガレージロック!

片想いの切なさを狂おしく歌っているボーカルも最高です。

Caravan

Caravan / 寺内タケシとブルージーンズ&ジャッキー吉川とブルーコメッツ(1965年)

作曲:Duke Ellington・Tizol Juan

続いては、1985年に発売されたアルバム「レッツ・ゴー・モンキー」から豪華なコラボレーションの一曲で「Caravan」。

このアルバムは、メインボーカルに内田裕也さんと尾藤イサオさん。演奏が寺内タケシとブルージーンズとジャッキー吉川とブルーコメッツという何とも贅沢な面子で制作されています。

Caravanはもともとジャズの楽曲で、エレキギターでのアレンジはザ・ベンチャーズのバージョンが有名でしょうか。そんな楽曲を日本で、エレキの神様寺内タケシさん率いるブルージーンズと、実力派グループサウンズのジャッキー吉川とブルーコメッツが演奏するんですから、カッコいいに決まっています。

エレキギターはもちろん、管楽器あり、オルガンあり、長尺のドラムソロありと、スピーディーかつスリリングな掛け合いで熱い演奏を繰り広げています。

遺憾に存じます

遺憾に存じます / 植木等(1965年)

作詞:青島幸男 / 作曲・編曲:萩原哲晶

続いては、植木等さんのソロ曲で「遺憾に存じます」。エレキブームの最中ということもあってか、演奏は寺内タケシとブルージーンズが務めています。

植木さんの飄々とした歌はいつ聴いても素敵なのですが、この曲では寺内さんのギター演奏との絡みが最高です!ギターソロの度に「いけー」とか、「今日はもう死んだ気でいけー」とか、「徹底的にいけー」とか言っていたのに、最後ギターのテケテケの連発に「オイッ コラッ オイッ 調子にのるな!」とご立腹。

フリがきれいに効いたいかにも昭和といった笑いのパターンに、腹落ちのいい、ちょうど割り切れる気持ちのいい割り算を解いた時のような気持ちになって思わず微笑んでしまいます。

ピーコック・ベイビー

ピーコック・ベイビー / 大原麗子(1968年)

作詞:東大路千弘 / 作曲・編曲:小林亜星

ここからは、小林亜星さんの関連の楽曲を。昭和の名女優、大原麗子さんのデビュー曲で「ピーコック・ベイビー」。

1968年ということでグループサウンズブームに便乗してか、コーラスにザ・ルビーズを迎えてサイケデリックなサウンドと甘い歌声を聴かせてくれます。

小林亜星さんが作ったとは思えないほど、個人的にはらしさを感じなかったのですが、改めて亜星さんは幅広い音楽を作られていたのだなぁと実感しました。

サイケと言えば、このシングルのレコードジャケットがまた最高で、民族衣装のような服を着た大原麗子さんが左手に大きな孔雀の羽を持ち、あごの下に右手の人差し指を当てて、斜め上を見ている写真。その周りをサイケな文字が漂っているという、めちゃくちゃ額に入れて飾りたいデザインです。

文字で説明したものの、絶対に見たほうが早いと思うので気になる方は検索を。

リンゴがひとつ

リンゴがひとつ / 小林亜星&いけだももこ(1974年)

作詞:阿久悠 / 作曲:小林亜星 / 編曲:渋谷毅

続いては、小林亜星さんが主演されていたテレビドラマ「寺内貫太郎一家」の劇中歌で「リンゴがひとつ」。

東京の下町にある「寺内石材店」の頑固おやじの役は、小林さんにピッタリの名キャスティングですよね。そのお母さん役の寺内きんが当時31歳だった樹木希林さんというのもすごい!

そして、貫太郎の妻で里子を演じるのは加藤治子さん。長女静江が梶芽衣子さん。長男の周平を西城秀樹さん。今見てもキャラクターが濃い家族ですよね。

この曲は、そんな長男周平のガールフレンド(マユミ)役で出演しているいけだももこさんと小林亜星さんが一緒に歌っています。

歌詞に出てくる「リンゴが4つアップルプルプルプル」の下りでは、歌に合わせて小林亜星さんのアゴの肉もプルプルしていそうで、聴くたびにニヤついてしまいます。

夜がくる

夜がくる / マーク・HAMA

作詞・作曲:マーク・HAMA

小林亜星さんと言えばCMソングというイメージもありますが、最後はサントリーオールドのCMでおなじみの曲。

CMでよく流れていて一般的なのは、ギター伴奏に合わせてサイラス・モズレーさんという方が歌っている、「ダンダンディダン シュビダディン オデーエェーエエーオー」というスキャットのみのバージョン。

このバージョンは元々、CM用に「人類みな兄弟」というタイトルで作られたそうなのですが、その後作曲者である小林亜星さんが詞を付けて改めて「夜がくる」というタイトルが付けられたそうです。

飲めないくせにウイスキーグラスを傾けたくなる、渋い大人の音楽ですよね。歌っているのが外国の方というだけあって、アメリカの曲なのかと思っていましたがまさかの小林亜星さんだったんですね。

なぜか作詞作曲がマーク・HAMAという名前になっていますが、これは小林亜星さんの別名です。

最後に

今回は、2021年5月30日に亡くなられた小林亜星さんと、6月18日に亡くなられた寺内タケシさん。昭和の巨匠お二人の追悼特集ということで、「小林亜星・寺内タケシ特集」をお送りしました。

曲を聴いていて、改めてお二人の偉大さに気づかされた思いがしました。

それでは、次回もお楽しみに。

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