【グッとくる昭和サウンド第1回】グループサウンズの魅力を語る

放送した楽曲

2019年10月1日(火)放送分

ねこひげ院長の選曲はこちら
  1. フリフリ’66 / ザ・スパイダース
  2. チュッ!チュッ!チュッ! / ザ・カーナビーツ
  3. エンピツが一本 / アウト・キャスト
  4. エブリシングス・オール・ライト / アウト・キャスト
  5. ザ・キャット / 井上宗孝とシャープ・ファイヴ
  6. ヘイ・ガール / ザ・ヴァン・ドッグス
  7. お宮さん / ザ・トーイズ

グループサウンズにハマったきっかけ

今から20数年前、若かったこともあり激しい演奏のロックが大好きだった私はもちろん歌謡系はノーサンキュー、アンチ・ムーディストだった為、グループサウンズのことは完全にノーマークでした。

グループサウンズといえば、テレビの懐メロ特集などで知っている曲もいくつかありましたが、ピッチリ横分けでムーディーな歌を唄うというざっくりとブルー・コメッツのような印象が大きかったです。

ある時、バンドのメンバー(当時バンドでギターを弾いていました)が「GSやばいよ!」といってCDを貸してくれました。「GSって何?ガソリンスタンド?」と恥ずかしいくらいにベタな返しを天然でしてしまうほどに興味がなかった私は、帰宅してほとんど期待することなく再生ボタンを押してみました。

その時、1曲目に流れたのがザ・スパイダースの「フリフリ’66」でした。

何だこれは!

英詩ということもありますが、全く歌謡曲っぽくないメロディーとサウンド、しかしどこか日本人にしっくりくるリズム。熱いビートとキンクスのようなギターソロ!求めていたロックがそこにありました。

カッコいい!とすっかり火が付いた私は、そこから収集の日々に入りました。レコードやCD、書籍に映画とどんどんハマっていき、20代はほとんど昭和40年代の文化に浸っていました。

グループサウンズにハマってから、苦手だった歌謡系、ムード系の音楽にも味わい深さがあることを知り大好きになりましたし、ニューロックからフォーク、アイドルと派生していき、好きなジャンルがどんどん増えていきました。

「フリフリ’66」 は、私がグループサウンズにハマり“ 面白い昭和 ”を発掘するきっかけになった1曲です。

グループサウンズの魅力とは

それでは私が思うグループサウンズの魅力を語っていきたいと思います。

曲が面白い

まずはなんといっても曲の面白さ。

ビートルズをはじめとしたいわいるブリティッシュビートの影響を大きく受けた楽曲が沢山ありますが、そんな海外のカッコいいビートと日本人の心に根付いた歌謡文化が融合することで生まれる、水兵リーベでは表せない化学変化を味わうことができます。

例えば、シンバルがシャンシャン鳴っているラウドなドラムにブリブリのファズギター、エグいオルガンといった演奏の上に、思いっきり歌謡系の歌唱がのっていたり、珍妙にも感じる日本語の詞がのっていたりする独特のグルーヴが最高なんです!

それではここで、そんな最高な楽曲の1つを紹介します。

曲:チュッ!チュッ!チュッ! / ザ・カーナビーツ

ドラム兼ボーカルのアイ高野さんの可愛さが前面に出た素晴らしいナンバーです。激しいドラムにファズギター、後半ブラスセクションまで登場する贅沢な1曲です。

ふり幅がすごい

楽曲制作陣の豊富さもあるのか、とにかく曲のふり幅がすごいです。聴いて頂いた方がわかりやすいと思いますので早速ご紹介したいと思います。

アウト・キャストというグループなんですが、まずはこちらを聴いてください。

曲:エンピツが一本 / アウト・キャスト

お子様にも聴かせられるような、なんともほのぼのしたナンバーですね。それでは次にこの曲を聴いてください。

曲:エブリシングス・オール・ライト / アウト・キャスト

お子様もビックリされたんじゃないでしょうか。
ブリブリ歪んだファズギターにドドダドドドダド刻むドラム、弾きまくるオルガンにシャウト 。超カッコいいです!

この2曲、実は同じアルバムに入っています。どうです?ふり幅すごくないですか?2曲目はカバー曲ということもありますが、音色といいテンションといい全然違いますよね。グループサウンズのアルバムは一枚聴いているだけで、次は歌謡か?それともビートか?と揺さぶられるので面白いです。

カバー曲もカッコいい

先ほどもカッコいいカバー曲が出てきましたが、グループサウンズの聴き所としてカバー曲がカッコいいというのがあります。

当時は作曲家の先生が書いた自分たちの曲よりも、海外のカッコいい曲を演奏したいというグループが多かったようで、カバー曲はオリジナルと比べてもかなり力が入っているような感じを受けます。

いずれこの番組でもグループサウンズのカバー曲特集をやりたいと思っていますが、本当にカッコいい曲が沢山あります。今回はその中からあえてインストもののカバーをご紹介したいと思います。

曲:ザ・キャット / 井上宗孝とシャープ・ファイヴ

アメリカのジャズミュージシャンでオルガン奏者のジミー・スミスの有名な曲ですが、オリジナルに負けず劣らずオルガンを弾きまくっていてカッコいいです。

シャープ・ファイヴはテケテケでおなじみのエレキバンドとしても有名ですが、この曲はオリジナルにはないエレキのはじける演奏も入っていて、エレキ好きにもたまらない一曲です。

個性的なグループがいる

グループサウンズってどれくらいいるかご存知ですか?

グループサウンズ研究の第一人者である黒沢進さんの書籍「日本ロック紀GS編」に載っているだけでも118グループあります。

ザ・スパイダースやジャッキー吉川とブルーコメッツ、ザ・タイガースやザ・テンプターズといったメジャーなグループはもちろん、近年のアイドルブームでいう所の地下アイドルのようなマイナーなB級GSと呼ばれるグループもたくさんいたんですね。

それだけあると中には個性的なグループもいて、その中でも個人的にかなり気になっているグループを紹介します。

その名も「ザ・ヴァン・ドッグス」。

マスコットとしてVANというボクサー犬がいることから名付けられたグループ名ではあるんですが、このヴァン君(ちゃん?)。ほぼメンバーとして扱われています。ほとんどのレコードのジャケットにセンターで写っていたり、驚くべきはいつもライブに連れて行ってはステージにも上がっていたそうです。

ステージに犬がいるって斬新じゃないですか?

今なら動物愛護の観点から炎上しそうですが、昭和という時代の大らかさでなりたっていたステージングだったんでしょうね。

いやーっ。見てみたかった!

もし、リアルタイムでザ・ヴァン・ドッグスのステージを見たことがあるという方がいたらこの番組で募集したいです。っていうかします。もし見たことがあるという方は番組までメールをお待ちしています。

ではここでそんなザ・ヴァン・ドッグスの曲をご紹介したいと思います。

曲:ヘイ・ガール / ザ・ヴァン・ドッグス

この曲を歌っていた時にも、傍らに犬がいると思ったらほっこりしますね。

メンバーが多国籍

コテコテの昭和歌謡を唄うイメージがあるグループサウンズですが、意外とハーフや外国の方がメンバーのグループがいくつかあります。

「ザ・ゴールデン・カップス」なんかは有名ですが、メンバー全員が在日アメリカ人という「ザ・リード」というグループもいます。(このザ・リードは日本にギターのチョーキング奏法を広めたという偉業があるそうです。)

その中でも、特に気になるのが「ザ・トーイズ」。なんとヴォーカルがルディ・アブドというジャカルタ生まれの男性で、その他は全部日本人というグループです。

しかも、唄っているのが「お宮さん」という超日本的な歌謡曲。逆ならまだわかるのですが、外国人のヴォーカルにあえてド歌謡を唄わせるというハイブリッドから生まれた味のある曲です。

曲:お宮さん / ザ・トーイズ

最後に

というわけで、お送りしてきたねこひげ院長の「グッとくる昭和サウンド」いかがだったでしょうか。

第1回ということで魅力を詰め込み過ぎたきらいがありますが、少しでも昭和のサウンドにグッときて頂けたなら幸いです。

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