2019年10月8日放送分
- トンネル天国 / ザ・ダイナマイツ
- ルート66 / ザ・ブルー・コメッツ
- 燃えろサーキット / ザ・リンド&リンダーズ
- ワイルドで行こう / ザ・スパイダース
- ビート・トレイン / ザ・ジャガーズ
- ゼロ戦 / ザ・フィンガーズ
- 恋の片道切符 / ザ・タックスマン
- よい子のゴー・ゴー / ザ・ライオンズ
乗り物が出てくるグループサウンズの曲特集
ロックと車、ロックとバイク、ロックと列車。乗り物はロックと相性がいいですが、グループサウンズの曲でも乗り物が出てくる曲があります。
乗り物ということで、わかりやすくテンションが高い曲から、ジャジーな大人のナンバー、どういう気持ちで聴いていいかよくわからない数え唄などなど。
今回はそんな乗り物✖GSといった曲を集めてみました。
作詞:橋本 淳 / 作曲:鈴木 邦彦
アルバム「ヤングサウンドR&Bはこれだ」収録(1968年4月5日発売)
1曲目はザ・ダイナマイツの代表曲ともいえる「トンネル天国」です。
山口富士夫さんのエネルギッシュな歌唱による、60年代Japanese Garege Rockの定番ソングです。実はシングルバージョンとアルバムバージョンがあって、今回紹介するのはアルバムバージョン。
アルバムバージョンの方が吹っ切れた感じというか、ファズギターが効いた荒くれた音やはじけた演奏で個人的にはこちらが大好きです。
オンボロ~列車で~♪ということで、登場する乗り物は列車。
イギリスのバンド、ヤードバーズもTrain Kept A-Rollin’という曲でノリノリの演奏をしていましたね。やはりロックと列車は相性がいいです。
「トンネル天国」はこのCDで聴けます!
作詞:橋本 淳 / 作曲:井上 忠夫
アルバム「アメリカのブルー・コメッツ」収録(1968年12月10日発売)
こちらは一転、まるでスパイ映画の挿入曲かのような大人の雰囲気の曲です。
ブルー・コメッツといえば、ブルー・シャトウに代表されるような歌謡曲が強いイメージを持っている方が多いのではないかと思いますが、こんなオシャレな曲もあるんですね。
登場する乗り物はスポーツカー。峰不二子的な美しい女性が高速をスポーツカーで1人飛ばしている絵が浮かびます。フルートがカッコいい!
「ルート’66」はこのCDで聴けます!
作詞:寺山修司 / 作曲:加藤ヒロシ
シングル「燃えろサーキット」A面に収録(1967年3月1日)
癖のある泥臭い歌唱であの娘への思いを熱く唄ったユニークなラヴソング(?)。橋幸夫さんが歌っていても違和感がなさそうですね。
作詞があの寺山修司というのがちょっとビックリです。
登場する乗り物はレーシングカー。
エンジンの音をギターの弦をこすって(ピックスクラッチ?)で表現しているのが面白いですね。はたして意中のあの娘はこの人の走りを見てくれているのでしょうか。ちょっと心配にもなる一曲です。
※時間が無くてラジオではオンエアできませんでしたが、解説のみお楽しみください。
作詞・作曲:M.Bonfire
アルバム「ロックン・ロール・ルネッサンス」収録(1970年5月25日発売)
映画「イージー・ライダー」の主題歌でおなじみ、ステッペンウルフのBorn To Be Wildのカバーをシンプルにカバーした曲です。
唄っているのはザ・スパイダースの井上順さん。声質もあると思うのですが、いまいちワイルドさに欠ける感じは否めません。ムッシュや井上孝之さんが唄ったバージョンも聴いてみたい気がしますね。
私も激しめのロックが好きなのですが、やはり声質の問題でカラオケではマッチやトシちゃんを良く唄うのでこの手の曲をカッコよく唄える人を尊敬します。
登場する乗り物は、イージー・ライダーの主題歌ということもあってバイク。
「ワイルドで行こう」はこのCDで聴けます!
作詞・作曲:宮 ユキオ
シングル「君に会いたい」のB面に収録(1967年6月1日発売)
パパパ パーヤパ パーヤパ ベイベッ♪
気が付いたらいつも口ずさんでしまっている、癖になるダンスナンバーです。詞は英語ですが、I want youとかI love youとかYeahとかCome on babyとか内容はあってないようなものです。
雰囲気英語でも楽しく踊れればいいじゃないか!という割り切り感があって私は大好きです。
登場する乗り物はまたもや列車。
ソウルトレインというテレビ番組もありましたが、ダンスと列車も相性がいいのでしょうね。
「ビートトレイン」はこのCDで聴けます!
作曲:高橋 信之
シングル「ゼロ戦」のA面に収録(1967年7月発売)
フィンガーズといえば、早すぎる(プレイも登場も)早引きギタリストとして有名な成毛滋さんがいるグループです。
80年代のギター速弾きブームで、クラシックの難しい曲をギターで弾くのが流行りましたが、成毛さんはすでにこの時からサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」をエレキでアレンジして弾いていました。
すごいですね!ギターの速弾きは世界に先駆けてグループサウンズが先取りしていたんではないでしょうか。
今回紹介するのは、そんなザ・フィンガーズの代表的なインスト曲です。
登場する乗り物はそのまんまで、ゼロ戦。戦闘機ですね。
作詞:ハンク・ハンター 作曲:ジャック・ケラ 編曲:村井 邦彦
シングル「恋よ恋よ恋よ」のB面に収録(1968年3月20日発売)
ニール・セダカのOne Way Ticket (To The Blues)をファズギターを随所に使うなどしてビートバンドっぽくアレンジしたカバー曲。歌唱力の問題なのか、原曲の方が歌に力がある感じがします。
登場する乗り物は汽車。
列車はロックと相性がいいといいましたが、別れの曲にもよく合います。この場合は二度と戻ってこない恋人をホームで見送るパターンでしょうか。
恋の~と付く曲は洋楽曲の邦題に多いですが、これが付くと一気に昭和っぽくなりますね。その他、○○天国や○○a go goなども同様。
「恋の片道切符」はこのCDで聴けます!
作詞:荒木 たもつ 補作詞:伊野上 のぼる 作曲:服部 良一 編曲:小谷 充
シングル「ハイウェイ小唄」のB面に収録(1968年7月10日発売)
最後におまけ的な一曲を。
一つとせ~♪
どういう気持ちで聴いたらいいのかわからない子供交通安全数え唄。
なんでも子供交通安全協会の企画盤のようで、この時期こういう企画ものが流行っていたのか、同年山本リンダさんも防犯安全協会推奨のPRソング「明るい我が家(リンダの防犯の歌)」という歌をうたっていました。
登場する乗り物は…車ですかね。
「よいこのゴーゴー」はこのCDで聴けます!
最後に
今回は乗り物が出てくるグループサウンズの曲を集めてみました。
いかがでしたでしょうか。車からゼロ戦までベタなものから意外なモノまで幅広く出てきましたね。ただ、持っている音源から乗り物ナンバーを探すのはちょっと大変でした…。
というわけで、グッとくる昭和サウンド次回をお楽しみに。