七夕だから星が付く曲を集めてみた
- 星のフラメンコ / 西郷輝彦
- キラキラ星あげる / 大場久美子
- 星の王子さま / スケルトンズ
- STAR / 浅香唯
- 火星からきた女 / 坂本めぐみ
星のフラメンコ(1966年)
作詞・作曲:浜口庫之助 / 編曲:小杉仁三
星といえばまずはこの曲から。西郷輝彦さんの大ヒットナンバー「星のフラメンコ」です。
ちなみに、これまでサンバといいつつサンバではない曲を番組内で何曲か紹介しましたが(お嫁サンバ、てんとう虫のサンバ)、この曲は、西郷さんがヨーロッパ旅行をしたときにスペインのマドリードで見た本場のフラメンコに感動して生まれたというだけあって、ちゃんとフラメンコのリズムで作られています。
好きなん~だけぇ~ど~ (チャチャチャ)
振り付けも闘牛士を意識したかのような立ち居振る舞いで、とてもカッコいいですよね。チャチャチャの所はカスタネットのように思いっきり叩いているイメージでしたが、昔の映像を見てみると意外とソフトでした。
ところで西郷輝彦さん。本人の以降かどうかわかりませんが、これまで発売されたシングルで「星」が付く曲が沢山あります。
- 星空のあいつ(1964年)
- 星娘(1965年)
- 星と俺とで決めたんだ(1965年)
- 星のフラメンコ(1966年)
- あの星と歩こう(1966年)
- 兄妹の星(1966年)
- 願い星叶い星(1967年)
- 星のフィアンセ(1968年)
- 星月夜(1998年)
- 星の涙(2000年)
特に1960年代に集中していますが、御三家(橋幸夫さん、舟木一夫さん、西郷輝彦さん)として活躍されていた時期でもありますので、スター性が曲名に現れたといった所でしょうか。
キラキラ星あげる(1978年)
作詞:伊藤アキラ / 作曲:平尾昌晃 / 編曲:萩田光雄
続いては、彗星の名で当時子供たちを虜にしたみんなのお姉さん(ちなみにデビュー時のキャッチコピーは「1億人の妹」)。大場久美子さんが演じたコメットさんの主題歌です。
初代コメットさん(1967年7月3日から1968年12月30日まで放送)は九重佑三子さんで、大場久美子さんは実は二代目コメットさん(1978年6月12日から1979年9月24日にかけてTBS系列で放送)。
大場久美子さんの歌といえば、以前ビートルズカバー特集で腰砕けの「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」をご紹介しましたが、この曲については、音程やリズム感などが全く気にならない程にコメットさんが可愛すぎます。
他に表現する言葉も見当たらない程、衣装から振る舞いから全てにおいて可愛い!生まれた月日の関係上、リアルタイムでは見れませんでしたが、当時の映像を今見ても全然通用するほどの可愛さです。
曲の感想はどうでもいいので、とにかく今すぐコメットさんをチェック!
星の王子さま(1968年)
作詞・作曲:中川秀夫 / 編曲:川口真
グループサウンズでは、メルヘンの世界観も多く登場しますがその中でも個人的に大好きな曲。スケルトンズの「星の王子さま」です。
出だしのギターの「ジャカジャーン ジャカジャーン」から勢いのあるガレージナンバーかと思いきや、すぐさま入るロマンティックな語り。しかも女性パートもあるこだわりよう。
「小さな青い星を見つけたひとは 一日だけの 王子さまになれるのですよ」
うーん、メルヘン!
サビの転調から入る「い~つまでも~」は今日の日はさようならかと思うほどの友だちでいよう感。ここも最高です。
このシングルを発売する前、初代ボーカルのジョージ風呂本さんという方がミック・ジャガーに似ていたことからローリング・ストーンズの曲をレパートリーとして演奏していたそうなのですが、その時代の曲も是非聴いてみたいものです。
STAR(1987年)
作詞:有川正沙子 / 作曲:タケカワユキヒデ / 編曲:鷺巣詩郎
現在40歳代くらいの人で、当時浅香唯さんのことが嫌いだった人はいないと思います(断言)。
スケバン刑事シリーズが大好きで、初代麻宮サキの斉藤由貴さん、二代目の南野陽子さん、そして三代目浅香唯さんの時は目をヨーヨーのようにして見ていたものです。
この曲は、そんな「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」の主題歌です。
20年位前に、小学生の頃あれだけ好きだったから今見ても絶対ときめくだろうと思って劇場版「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」を見てみたのですが、浅香唯さん演じる主人公の風間唯から飛び出す宮崎弁。
「わちに まかしち くり!」
くり…?
同じ九州出身ということもあってか、当時そんなに気にならなかったような気がしたのですが、大人になって見てみるとなかなか気になってしまいます。
色々な意味で面白くみれましたので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。(ただ、浅香唯さんはいつみてもやっぱり可愛いです。)
火星から来た女(1974年)
作詞:野村陽子 / 日本語詞:山川啓介 / 作曲・編曲:石間秀機
最後はちょっと変化球ということで、火星から来た女。
歌うのは、1960年代後半からブロードウェイで上映されたロック・ミュージカルの元祖ともいわれる「ヘアー」の日本版(1971年)に参加したり、ゴダイゴのファーストアルバム「新創世紀」でコーラスとして参加している坂本めぐみさん。
火星から地球に男漁りに来た女という謎設定な歌詞を、やさぐれ歌謡ともいえる歌唱で伝える不思議ソング。
ただ、イントロや間奏のシタールっぽいオリエンタルなギターフレーズがめちゃくちゃカッコいいです。作曲と編曲がザ・ビーバーズやフラワー・トラベリン・バンドのギタリストとして活躍された石間秀幾さん。
石間さんといえば、1995年にインドに渡ってシタールを学び、その後シタールとギターを融合させたオリジナル楽器「シターラ」を開発されるほどシタールに造詣が深い方ですが、もしかしたらこの時点でハマっていたのかもしませんね。
メジャーな曲ではありませんが、一度聴くと何故かクセになる一曲です。
最後に
今回は7月7日の七夕にちなんで、星が付く曲特集をお送りしました。
この時期全国的に雨が多いですが、雲の上のロマンスを思いながらこれらの曲を聴いてみてはいかがでしょうか。
それではまた、次回をお楽しみに。