- 2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン- / 郷ひろみ
- 一億の夜を越えて / オフコース
- 一億のスマイル-PLEASE YOUR SMILE- / 酒井法子
- 100万粒の涙 / シブがき隊
- 君は1000% / 1986オメガトライブ
大きな桁の数字が出てくる曲を集めてみた
作詞:売野雅勇 / 作曲・編曲:井上大輔
まずは大きな桁の数字といえば、2憶4千万ではないでしょうか。郷ひろみさんの50枚目のシングル「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」。
郷さんが溜めにためて放つ「ジャパァーン」のインパクトももちろんですが、億千万という単語がコーラスになりうるという新鮮な事実を突きつけられたナンバーでもあります。
ちなみになんとなく想像がつくと思いますが、この2憶4千万の瞳というのは、壺井栄さんの小説「二十四の瞳」と当時の日本の人口が約1憶2千万人で、その瞳の数からきているとのことです。
エキゾチックとは主に異国的なとか異国の雰囲気といった意味だと思うのですが、ジャパーンと日本のことを歌っているのでどこから見てのエキゾチックなのでしょうか。
歌詞をみると、恋とか愛とか出会いとか、常にそういったものをサーチしているようなギラギラした瞳の恋愛体質な国民ぶり。
エキゾチックはもう一つの意味である「風変わりな」とか「奇妙であるさま」の方かもしれませんね。
作詞:安部光俊 / 作曲:鈴木康博
続いても臆の曲。オフコースの8枚目のアルバム「We are」から、「一億の夜を越えて」。
一億の夜をそのままの意味でとらえると、大体27万年。ネアンデルタール人が出現したのが約23万年前で、マンモスが誕生したのが約40万年前なので、ギャートルズ的な時代からかなりの年月の夜を越えてきていることになります。
ただ、歌詞にある熱い一節「いつの日か一億の人間を いつの日か一夜のロックショウに」から考えると、先ほどのおおよその日本人の人口を一億人とした一億。一億人それぞれの夜を越えてという意味になるんでしょうか。
ちなみにこのアルバム「We are」は、当時まだ珍しかったアメリカでのミックスダウンで、ミキサーを担当したのは、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の代表的なバンドで知られるTOTOや、ボズ・スキャッグス、スティーリー・ダンなどのプロデュースやミキシングを担当したビル・シュネー。
この曲も、イントロから各楽器のサウンドがカッコいいですもんね。サビの歌のハモリもグッときます。
作詞:森浩美 / 作曲:飛鳥涼 / 編曲:船山基紀
続いても一億の曲。のりピーこと酒井法子さんの6枚目のシングル「一億のスマイル-PLEASE YOUR SMILE-」。
最近、福岡まで車で行くことがあったのですが、道中往復6時間位をずっと「Singles 〜NORIKO BEST〜」を聴いていました。とにかくいい歌が多くて、ロングドライブ向きです。
「冒険王」や「GUANBARE」、「ホンキをだして」などはもちろん、この曲も眠くなった時や急な上り坂などでは「気合い入れ~て~」と口ずさみながら走りました。とにかくのりピーの曲を聴くと元気が出たり、励まされたりします。
まあ、のりピーも色々あったり、この曲の作曲が飛鳥涼さんだったりすると元気の意味が変わってくると思われるかもしれませんが、歌や曲に罪はありません!めちゃくちゃいい曲なので、元気がないという方はこの機会に是非聴いて確かめてください。
ちなみに、この曲の一億はどうも日本の人口のことではなさそうです。歌詞を読んだ結果、お笑いコンビ「FUJIWARA」の原西さんが「ギャグ何個あるんだっけ?」と聞かれて、「一兆個です!」というアレに近い感じで、一億個のほほえみを転がしているのではないかと解釈しました。
作詞:売野雅勇 / 作曲:井上大輔 / 編曲:井上大輔・鷺巣詩郎
続いてはちょっと桁が下がって、100万の曲。シブがき隊の12枚目のシングル「べらんめぇ! 伊達男(べらんめぇ! ダンディ)」のB面に収録されている「100万粒の涙」。
テンションの高い楽曲と不安定な音程がシブがき隊らしい、いい曲です。
この曲は、以前お送りした特集「【グッとくる昭和サウンド第37回】ジューンブライドにちなんで結婚に関する曲を集めてみた」でも紹介できたであろう、好きな人が別の人と結婚してしまった切なさを歌った曲です。
「受け取ってくれるかなその手で ダイヤモンドの代わりに100万粒の涙さ」
一度は一緒に結婚を夢見た相手。いろいろ思う所はあると思います。しかし、相手はもう別の人と結婚式をあげているのですから、ダイヤモンドはもちろん100万粒の涙は嫌がらせとしか思えないですよね。
ここからしっかり立ち直って、今度はダイヤモンドをあげて欲しいものです。
作詞:有川正沙子 / 作曲:和泉常寛 / 編曲:新川博
最後は桁数的には少ないですが、パーセントでいうと多すぎる曲。1986オメガトライブ(ナインティーンエイティシックスオメガトライブ)の「君は1000%」。
100%ではなくて、1000%。
君は100%と言われると、何か上から目線で「俺の思った通りだ」と言われているようで鼻につきますが、1000%と言われると振り切れて素晴らしい感じがしていいいですよね。
ただ、この1000%というのは、ボーカルの日系ブラジル人であるカルロス・トシキさんがプロデューサーに話した「日本語の1000(せん)はブラジルの100だから、100%は1000%」という話からきているそうです。
夏らしい爽やかなサウンドにカルロスさんの美声がのった素敵な曲ですね。
ちなみに「僕のイニシャルついたシャツに着替え何故走り出すの」という歌詞がありますが、自分のイニシャルが付いたシャツを着ているなんてサザエさんでしか見たことがないのですが、この時代流行っていたのでしょうか。
みんなが自分のイニシャルシャツを着たら名前を憶えやすくていいですね。一周回ってそろそろ流行らないかと思っています。
最後に
今回は大きな桁の数字が出てくる曲特集ということで、お送りしました。
普段あまり意識しないと思いますが、集めてみるとなかなかの桁数の曲が沢山ありましたね。また、何かしらのものを集めて公開していきたいと思います。
それでは、次回もお楽しみに。