【グッとくる昭和サウンド第38回】雨の歌特集 Part2

放送した楽曲

今回の選曲はこちら
  1. 雨のコニーアイランド / 松田聖子
  2. 雨の物語 / イルカ
  3. 雨のステーション / 荒井由実
  4. 雨の朝の少女 / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
  5. 激しい雨が / THE MODS

梅雨の時期だから雨の曲を集めてみた

雨のコニーアイランド(1986年)

雨のコニーアイランド / 松田聖子

作詞:松本隆 / 作曲:大沢誉志幸 / 編曲:佐藤準

一曲目は、松田聖子さんの13枚目のアルバム「SUPREME」から「雨のコニーアイランド」。

このアルバムはシングル曲が一曲も収録されておらず、松田聖子さんが結婚、妊娠して音楽番組などへの出演があまりなかった時期の発売にもかかわらず、松田聖子さんがリリースしたアルバムの中で最も売れたアルバムというだけあっていい曲が沢山入っています。

この曲もまさにいい曲の中の一曲なのですが、まずイントロのギターのリズムがカッコいい!曲調も明るくて松田聖子さんにピッタリの爽やかな感じがあるのですが、歌詞はちょっぴり切ないです。

お互い遊びだと割り切って付き合っているけど、自分だけが相手を好きになり過ぎてしまってこれ以上続くと傷つくだけだと最後のデートにやってきたのが雨のコニーアイランド。

ちなみにコニーアイランドとは、アメリカのニューヨークの南端にある半島で、ルナ・パーク遊園地やニューヨーク水族館、ビーチなどがある観光地としても知られる地区です。

「のっぽのあなたが傘くらい持ってほしい」というくだりがありますが、舞台がニューヨークならば相手は背の高い外国の方という可能性もありそうですね。

ちなみに回らないメリー・ゴー・ラウンドや、動かないジェットコースターというシーンが出てきますが、これは雨のせいでしょうか。この恋の行方も雨量も気になる一曲でした。

雨の物語(1977年)

雨の物語 / イルカ

作詞・作曲:伊勢正三 / 編曲:石川鷹彦・木田高介

続いては、イルカさんがソロになってからは6枚目のシングル「雨の物語」。1975年に発売された「なごり雪」に次いで大ヒットした曲です。

作詞・作曲はそのなごり雪と同じく、かぐや姫や風のメンバーの伊勢正三さん。「22才の別れ」でもお分かりいただけるかと思いますが、別れのヒットメーカーと言っても過言ではないほど、伊勢さんの作る別れの歌は素晴らしいです。

肩を濡らした君が訪れた僕の部屋。そこから始まった物語。部屋のドアには「とても悲しい物語」と書かれていたはずなのに…。

別れの日、化粧をする君の背中が小さく感じるのは守ってあげたい、つまりまだ愛しているのだろうかなどと思っていると、窓の外では雨が降っていた。そう、物語の始まりと同じように…。

少ない文字数の中で、雨で始まり雨で終わる「とても悲しい物語」を見事に綴っています。語られない物語の途中や、終わりの理由などは聴き手側で色々と想像できるところもいいですね。

実際に雨が降っている日にこの曲をかけながら、この部屋はきっと四畳半の和室なんだろうなとか、化粧をしている鏡もきっと立派な鏡台じゃなくて小さな鏡なんだろうなとか、壁も薄いから雨音も結構大きいんだろうななど、この物語を想像しながらしみじみと聴くのも乙なものです。

雨のステーション(1975年)

雨のステーション / 荒井由実

作詞・作曲:荒井由実 / 編曲:松任谷正隆

続いては、ユーミンこと松任谷由実さんがまだ荒井由実として活躍されていた時代の名曲。荒井由実さんの3枚目のアルバム「COBALT HOUR」に収録されている「雨のステーション」です。

相手に他に好きな人ができて別れたものの、まだ未練が残る。もしかしたら会えるかもしれないという気がして雨が降る中、駅で待ち続けるという切ない歌です。

ちなみにここででてくるステーションは、東京都立川市にあるJR青梅線「西立川駅」で、駅には歌碑も立っており、電車の発車メロディーも「雨のステーション」になっているというちょっとした聖地っぽくなっています。

私は10年位前に立川市に住んでいて、よく昭和記念公園に行っていたので、公園に隣接している西立川駅を度々利用していました。

住んでいた時は別に何とも思っていなかったのですが、もしかしたらあそこのホームでユーミンが元カレの姿を探していたのかもしれないと思うと急に感慨深くなってきました。

雨の朝の少女(1972年)

雨の朝の少女 / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

作詞:なかにし礼 / 作曲:鈴木邦彦 / 編曲:青木望

続いてはグループサウンズから一曲。といっても1972年というGS(グループサウンズ)ブームも終焉を迎えようとしていた時期に発売された、ジャッキー吉川とブルー・コメッツのシングル「雨の朝の少女」。

1968年に脱GS宣言をしてから、大人向けの歌謡路線を突っ走っていたブルー・コメッツですが、この曲はド歌謡でもなく色々な不思議がつまった一曲です。

シタールのような琴の音色や、途中で入るダバダバスキャット、独特な歌詞の世界観がカオス生んでいて私は大好きです。

雨の朝に少女が水に浮かんで死んでいた。何も言わず、涙も見せないその少女に「何故君は死んだ 僕は生きているのに」と一見自分勝手にも思える呼びかけをしているという、事件なのかファンタジーなのかよくわからない世界観。

まてよ。このザワザワする感じ、どこかで感じたことあるなと思ったら、私の推しメンの推し曲「人間狩り / ピーター」じゃありませんか。

調べてみると、やっぱり作詞はなかにし礼さん。たまに登場するこのなかにし節とも言える不思議世界は本当にクセになるのでおすすめです。

激しい雨が(1983年)

激しい雨が / THE MODS

作詞:森山達也 / 作曲・編曲:THE MODS

最後はめんたいロックの中心ともいえるバンド、THE MODSの4枚目のシングル「激しい雨が」。マクセルのカセットテープのCMソングに起用された大ヒットナンバーです。

とにかくボーカルの森山達也さんの声と歌が熱い!激しい雨を浴びながらも、当たったところから即座に蒸発していくような熱を感じます。

と、もはや余計な解説は不要ですね。

何をしたらいいかわからないけどとにかく現状を変えたい人は、この激しいビートを浴びることをおすすめします。

ちなみにTHE MODSには雨に関するエピソードがあって、1つは1982年の「雨の野音」といわれる伝説のコンサート。デビュー1周年記念で行われた日比谷野外音楽堂でのコンサートで、途中記録的な豪雨に襲われたものの、その時動員していた4000人が誰一人として帰りませんでした。そのファンの行動に応えて最後まで演奏をやり切ったそうです。

もう1つは、同じ年に長崎県長崎市を中心に起こった集中豪雨による大水害がありましたが、その救済コンサートを開催して、義援金を現地に送ったという素晴らしいエピソードがあります。

最後に

今回は、「雨の歌特集 Part2」をお送りしました。

参考Part1「雨の歌特集」はこちら

失恋の曲、不思議な曲、奮い立たせるような曲など雨の歌は意外とバリエーションがありますね。

まだまだ続きそうな雨の日ですが、このような雨の歌を聴きながら夏を待つのはいかがでしょうか。

それではまた、次回をお楽しみに。

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