宮崎アニメ主題歌(スタジオジブリ設立前編)5選

スタジオジブリ設立前の宮崎アニメ主題歌を集めてみた

  1. ミミちゃんとパンダ・コパンダ / 水森亜土
  2. おしえて / 伊集加代子・ネリー・シュワルツ
  3. 今、地球がめざめる / 鎌田直純・山路ゆう子
  4. 炎のたからもの / Bobby
  5. 風の谷のナウシカ / 安田成美

ミミちゃんとパンダ・コパンダ

ミミちゃんとパンダ・コパンダ / 水森亜土(1972年)

作詞:真田巌 / 作曲:佐藤允彦

まずは、1972年に中国から上野動物園にやってきたパンダがきっかけで起こった日本でのパンダブーム。そんなパンダブームにあわせて公開されたというアニメーション映画「パンダコパンダ」。

歌っているのは、イラストレーターの水森亜土さん。アラレちゃんやひみつのアッコちゃんのテーマソングも歌われているアニメソングにピッタリとフィットする素敵なキャラクターですよね。

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宮崎駿さんはこの作品で、原案、脚本、場面設定、原画(続編の「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」では、脚本、美術設定、画面構成、原画)を担当されています。

おしえて

おしえて / 伊集加代子・ネリー・シュワルツ(1974年)

作詞:岸田衿子 / 作曲:渡辺岳夫 / 編曲:松山祐士

続いては、1974年にフジテレビ系列で放送されていたテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」のオープニングテーマ。

オープニングのタイトルはずっとアニメと同じ「アルプスの少女ハイジ」だと思っていたのですがまさかの「おしえて」でした。確かに、曲中で答えようのないようなことをおじいさんらに聞いていますもんね。

ハイジのオープニングと言えば、有名な巨大ブランコ。特撮やヒーローアニメ以外であんなにもダイナミックな表現を用いるのはすごいです。ものハイジには逆に問いたいです。あのブランコがどうなっているのかを。

そして本場のヨーデル!なんと、担当の音楽ディレクターが自腹でスイスまでいってヨーデルとアルペン・ホルンを録音し、日本での録音部分と合わせるという制作方法だったそうで、当時アニメ音楽の為にお金をかけて海外録音することは前代未聞だったそうです。そのかいもあってか、日本のみならず、ヨーロッパでも大ヒットしました。

ヨーデル部分はハイジとこやぎのユキが楽しそうにスキップしているのが印象的で、その後勝手にヨーデルとスキップはセットだという認識になりました。

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このアニメで宮崎駿さんは、場面設定と画面構成を担当されています。

今、地球がめざめる

今、地球がめざめる / 鎌田直純・山路ゆう子(1978年)

作詞:片岡輝 / 作曲:池辺晋一郎

続いては、1978年にNHKで放送されていたテレビアニメ「未来少年コナン」のオープニングテーマです。

宮崎さんの実質監督デビューとなるこの作品はこれまで見たことがなかったのですが、このタイミングで見始めてすっかりハマっております(現時点で8話まで視聴)。

主人公のコナンの陸海空(跳べはしませんが飛行機上や高い塔など)どんな場所でも安定して動き回れるスーパー野生児ぶりに驚嘆するのですが、おじい以外の人間を知らない、ほぼ無人島(のこされ島)で育ったコナン。それにしてもたくましすぎです。

宮崎駿さんが演出しているので当たり前なのですが、キャラクターの動きや、物語とは関係のない波やカニの動きなど「あー!ジブリっぽい!」と思えるようなシーンもたくさん出てきます。

曲に関していえば、サビから急に暴れだすベースがめちゃくちゃカッコよくて、ドラムもスネアのアタックがロック的な力強さで、ボーカルの爽やかさとの対比でちょっとビックリします。

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このアニメで宮崎駿さんは、キャラクターデザイン、メカニックデザイン、場面設定、演出、監督、そして大半の絵コンテを担当しています。

炎のたからもの

炎のたからもの / Bobby(1979年)

作詞:橋本淳 / 作曲・編曲:大野雄二

続いては、宮崎駿さんの映画初監督作品としても知られる「ルパン三世 カリオストロの城」。その主題歌である「炎のたからもの」。

アニメを見ていてエンディングテーマが流れると「あーっ終わってしまう~」と、寂しい気持ちになることがありますが、この曲もまさに未練ソングの一つですね。

ひとたび平和が訪れたカリオストロで、ルパンとクラリス。ルパン一味や銭形のとっつぁん達とそのまま幸せに暮らせたらどんなにいいだろうかと、この映画を見ている時は思ってしまいますが、そんなのルパンではないですよね。映画を見終わって一未練あって、いつも気づかされている気がします。

歌っているのは、1973年から1977年まで「ボビー&リトルマギー」というハードロックバンドでボーカルを担当していたBOBBYさん。昔は何でもシャウトすればいいと思っていたこともあったそうなのですが、この曲ではしっとりと時には力強く歌っていますね。

作詞はグループサウンズの曲も多く手掛け、筒美京平さんとのコンビでは550曲以上の曲を手掛けた橋本淳さん。作曲は、ルパン三世のテーマなど関連楽曲を多く手掛けた大野雄二さん。

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このアニメで宮崎駿さんは、脚本(山崎晴哉さんと共同)と監督を担当しています。

風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ / 安田成美(1984年)

作詞:松本隆 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:萩田光雄

最後は、これジブリじゃないんだ?と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。1984年に宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作目として公開された「風の谷のナウシカ」。

映画を見る度にいつもナウシカが乗って空を飛んでいるメーヴェに乗りたいなと思います。セグウェイみたいな近未来な乗り物がドンドン出てきているのに、いつになったらメーヴェはできるのかと蟲笛をぶん回しながら待ち続けている今日この頃です。

さて、このテーマソングを歌っているのは、映画公開前に行われた「ナウシカガール・コンテスト」でグランプリを受賞した安田成美さん。テクニックなどいらない、素朴で丁寧な歌がとてもいいですね。

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このアニメで宮崎駿さんは、原作、脚本、監督を担当しています。

最後に

今回は、スタジオジブリ設立前の宮崎駿関連アニメ主題歌を特集してみました。

今見ても、古さを感じない心に響く素敵なアニメがたくさんありますので、未見の作品があったらチェックしてみてはいかがでしょうか。

それでは、次回もお楽しみに。