- ひとりの電話 / オックス
- あの娘のレター / モップス
- 私鉄沿線 / 野口五郎
- センチ・メタル・ボーイ / キララとウララ
- 禁断のテレパシー / 工藤静香
通信手段が出てくる曲を集めてみた
作詞:上田公彦 / 作曲:筒美京平
最初の通信手段は「電話」。この時代は黒電話ですかね。
「ジーコ ジーコ」私もギリギリ世代だったので、未だにダイヤルに指が引っかかる感覚を思い出せます。
そんな懐かしい電話の歌としてセレクトしたのはグループサウンズからオックスの「ひとりの電話」。
子供がいろんな人に電話をかける(ふり?)ことで、「一人でも楽しく留守番できているよ」といったほのぼのした歌です。キッズ向けソングとして、みんなのうたでもいけそうですね。
この曲、電電公社(現NTT)のキャンペーンソングとして作られたもので、1968年に佐良直美さんの「お世話になりますダイヤルさん」とカップリングで、非売品として発売されたシングルなのだそうです。
作詞・作曲:Wayne Carson Thompson
続いての通信手段は「手紙」。今はメールやLINEですっかり手紙を書くことも減ったのではないでしょうか。それでも、やはり手書きの文面というのはもらうと嬉しいものですよね。
そんな手紙に関する曲としてセレクトしたは、またもやグループサウンズからモップスの「あの娘のレター」。
アメリカのロックバンド、ボックストップス(The Box Tops)が1967年にリリースしたヒット曲「The Letter(邦題:あの娘のレター)」のカバーですね。
ボーカルのアレックス・チルトンはよりふてぶてしい感じの歌い方をしていますが、鈴木ヒロミツさんもがなり系の声でカッコいい!生演奏っぽい荒々しい音も最高です。
作詞:山上路夫 / 作曲:佐藤寛 / 編曲:筒美京平
続いての通信手段は、駅の「伝言板」。田舎であまり駅を利用しないで育ったので、都会の駅の伝言板には憧れがありました。
漫画「シティーハンター」で、主人公の冴羽獠への依頼方法である、「新宿駅の伝言板にXYZと書く」というのもちょっとした夢でしたね。
同じことを考えている人も多かったようで、本来の使い方ではなく、XYZをはじめ、相合傘や、他人の電話番号などの個人情報など悪戯書きが増えたために撤去された所も多かったようです。
そんな駅の伝言板が出てくる曲は、野口五郎さんの15枚目のシングル「私鉄沿線」。「甘い生活」に続いて大ヒットした、野口五郎さんの代表曲と言える曲の一つですよね。
僕と街から去った女性を只々待ち続けるという切ない歌。彼女が去った後に街の人である、彼女と以前一緒にコーヒーを飲んだ店の人から「あの娘どうしているの」とか聞かれるの地獄ですよね。
作詞:売野雅勇 / 作曲:井上大輔
ここからはちょっと変わった通信手段をご紹介。
女性アイドルデュオ、キララとウララのデビュー曲「センチ・メタル・ボーイ」に出てくる通信手段は「モールス信号」。
水金地火木土天海冥と惑星の頭文字から始まり、ツーツーツーツ トー ツツーツーと、実際に使われているのかわからないモールス信号的なサビが最高なクセになる一曲です。
テクノサウンドにのせて踊る、ロボットダンスともいえないクネクネ踊りはピンクレディーっぽくもあり、メチャクチャ真似したくなります。ビジュアルは珍妙な衣装とあまり賢く見えないちょんまげ結いですが、とても可愛らしいです。
また、当時はまだインカムを付けて歌うのが珍しく、キララとウララが元祖ともいわれているそうです。
ちなみにキララこと大谷香奈子さんは、キララとウララ解散後に小室哲哉さんの最初の奥さんとなります。いったいどうやって知り合ったんでしょうね。
作詞:秋元康 / 作曲・編曲:後藤次利
最後の通信手段は「テレパシー」。実際に使えている人がいるかは定かではありませんが、一度は使ってみたい通信方法ですよね。
思ったことが相手に伝わるってどういう感じなのでしょう。よくコントなどの設定でありますが、頭の中で相手の声が聞こえてくる感じなのでしょうか。
狙った思いだけ伝えられたらいいのですが、何でも思ったことが筒抜けだと怖いですよね。本音しか聞こえてこない世界。まさに禁断のテレパシー。
曲は、工藤静香さんのソロとしてのデビューシングル「禁断のテレパシー」。作詞は秋元康さん、作曲・編曲は後藤次利さんという今やおなじみの制作陣ですね。
歌声もオンリーワンな工藤さんですが、当時流行ったタレ前髪も今見るといい味出てます。
最後に
今回は、12月16日の電話の日にちなんで「通信手段が出てくる曲」を集めてお送りしました。
ポケベルも携帯電話も普及していなかった昭和の時代。待ち合わせに苦労したのもいい思い出です。モールス信号が題材になる曲というのも、今聴くと新しい感じがしますね。
それでは、次回もお楽しみに。