昭和のGETで始まる曲を集めてみた
ゲット・アウト・オブ・マイ・ライフ
作詞・作曲:ALLEN TOUSSAINT
まずは、グループサウンズから一曲。ザ・ジャガーズのセカンドアルバムから「ゲット・アウト・オブ・マイ・ライフ」。
ニューオーリンズのミュージシャンである、アラン・トゥーサンが作詞、作曲したこの曲は、様々なアーティストが演奏していますが、こちらは「ポール・バターフィールド・ブルース・バンド」バージョンのカバー。
間奏のギター(沖津ひさゆきさん)と、オルガン(佐藤安治さん)のブルースセッションのようなソロ回しがカッコいい!
当時の日本でもブルース・フィーリングを持ち合わせた、素晴らしいグループがいたことがわかる一曲です。
ゲット・レディ
作詞・作曲:スモーキー・ロビンソン
続いてもグループサウンズから一曲。1963年にマニラで結成されたフィリピンのグループサウンズ「デ・スーナーズ」。この曲は、女性ボーカリストのテレサ・カルピオさんを迎えて制作されたアルバム「テレサ」に収録されています。
このテレサさんは、1970年に赤坂のクラブでデ・スーナーズのバックで歌っていた所、あの勝新太郎さんにスカウトされて勝プロダクション入り。翌年デビューしたという経歴があります。
この曲は、スモーキー・ロビンソンのカバーですが、何ともソウルフルでブラックミュージック的なノリを持ち合わせたカッコいい歌でしょう。スカウトされた時が14歳とのことなので、弱冠15歳にしてこの歌唱力。素晴らしいですよね。勝新さんの目に留まるのもわかる気がします。
ちなみに、デ・スーナーズも香港で演奏していた時に、加山雄三さんの妹夫婦にスカウトされて日本にやってきたという経緯があります。
GET SMILE
作詞:伊秩弘将 / 作曲・編曲:島健
続いては、森高千里さんの3枚目のシングルで「GET SMILE」。
森高ファンとしては、元気がない時にこの曲の「行くぞー」に何度救われたことでしょう。
ただ、歌詞の内容は失恋ソング。その舞台も、DISCOの前や、真夜中なのに外車で渋滞していたり、テレホンカードを使っていたりなど、バブルの匂い立ち込めるギロッポン感があって、田舎の人間としてはあまり共感はできなかったものの、流石森高さん住む世界が違うな~と妙に感心していたものでした。
そんな歌詞を担当しているのは、SPEEDのプロデューサーとしても有名な伊秩弘将さん。あまり、BODY&SOUL感はないですが、行くぞという意味ではGO! GO! HEAVEN的ではありますね。
ちなみに、伊秩さん。森高千里さんのデビュー曲「NEW SEASON」で作詞家デビューを果たしています。
GET THE GLORY
作詞・作曲:CHARMY・PON
続いては、日本のパンク少年達のアンセムとも言えるこの曲。ラフィン・ノーズで「GET THE GLORY」。
これまで、どれだけのパンクス達が「栄光をつかめ」と拳を振り上げたことでしょうか。日本のパンクバンドを代表するバンドであり曲です。
もちろん、このノリや勢いを出すのは難しいのですが、いわゆる3コードの8ビートという、演奏するだけであれば比較的簡単というか、頑張ればできる点も受け入れられ安い所でしょうか。
誰がやっても一通り盛り上がるのですが、最終的には「ラフィンすげーな」と改めて偉大さを感じる曲ですね。
最近体や気持ちの衰えを如実に感じてきましたが、この曲を聴いて気持ちを奮い立たせたいと思います。
Oi(老い)!Oi(老い)!Oi(老い)!
Get To Paradise
作詞・作曲:石田長生
最後は、下北のジャニスの異名をもつこの方。ロックバンドRIZEのドラマーでもあり、俳優としても活躍されている金子ノブアキさんと、同じくRIZEのベーシストKenKenさんのお母さんでもある、金子マリさん。
そんな金子さんの初のソロアルバム「MARI FIRST」から、「Get To Paradise」。
このアルバムは、金子さんも在籍していたロックバンド「スモーキー・メディスン」のメンバー、Charさんと佐藤準さんをプロデューサーに迎えて制作されました。
そして、この曲はアコースティック・デュオ「BAHO」のCharさんの相方である、石田長生(いしだおさむ)さんが作詞作曲を手掛けています。この辺り面々の人脈の繋がりの強さを感じますね。
Charさんも石田さんもギタリストなので、ギター要素多めの生演奏なのかと思いきや、電子音をバックに淡々と歌うテクノっぽいサウンド!
これはこれで、大人の音楽といった感じで渋カッコいいです。
最後に
今回は、昭和のGETから始まる曲特集という無理やりなくくりで選曲してみましたが、いかがだったでしょうか。
また、変なくくりが思いついたらまとめてみたいと思いますのでお楽しみに。