昭和の夏の曲を集めてみた
- 夏の扉 / 松田聖子
- 夏の感情 / 南沙織
- 恋のサマー・ガール / 渋谷哲平
- Summertime / ザ・テンプターズ
- TELL HIM ~同じ哀しい夏~ / SPINNING DEE-DEE
夏の扉(1981年)
作詞:三浦徳子 / 作曲:財津和夫 / 編曲:大村雅朗
夏の始まりということで、この曲でその扉をあけましょう。松田聖子さんの5枚目のシングル「夏の扉」。
このイントロだけでテンションが上がる、圧倒的なキラキラ感がたまりませんよね。イントロからの歌いだし、いつも「キタキタキターッ」となります。
ギターの歪ませ方といい、ベースの大胆なスラップなどハードな演奏なのにもかかわらず、ほとんどハードな感じがせずキラキラのポップスになっているのが不思議です。
アレンジの素晴らしさもあるのでしょうが、松田聖子さんの天性のポップスターとしても歌声がそうさせているのかもしれませんね。
ちなみにサビの「フレッシュ フレッシュ フレーッシュ」ですが、高校生の時英語の先生があれは「肉(flesh)」の発音だから、あれは「肉 肉 肉~」と歌っているといっていました。
夏の感情(1974年)
作詞:有馬三恵子 / 作曲・編曲:筒美京平
続いては、南沙織さんの12枚目のシングル「夏の感情」。南沙織さんといえば、沖縄出身で焼けた肌の感じから勝手に夏のイメージを持っていましたが、意外と夏が付くタイトルはこのシングルだけなのだそうです。
歌詞が、若さと真夏が狂わせているのか、かなりフリーダムに迷走しているような女性の感情を歌っていてちょっと心配になりますが、最後に「夏の出来事 みんな許せる」といっているのでまあ大丈夫なのでしょう。
そういうちょっと危ない感情として聴くとイントロの「ウィーン」という音が何かしらの警報に聴こえてきますが、イントロを含めた演奏もメチャクチャカッコいいです。個人的には特にAメロのリズムが変わる所が大好き!
そんなカッコいい演奏をしているのはティン・パン・アレー。細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆という豪華メンバーで、カッコよくないわけがありませんね。
恋のサマー・ガール(1980年)
作詞・作曲:茂村泰彦 / 編曲:戸塚修
続いては、【グッとくる昭和サウンド第41回】海の日にちなんで海に関する曲特集でも紹介した渋谷哲平さんの11枚目のシングル「恋のサマー・ガール」。
渋谷哲平さんの海、夏の曲と言えば「Deep」「ヤング・セーラーマン」そしてこの曲といった感じでしょうか。
全編ロックなギターをフィーチャーした曲ですが、イントロからなかなかカッコいいです。
特に、ギターソロの後半で聴くことができる、ギターのハモリがハードロック好きにはたまりません。
Summertime(1968年)
作詞:D.Heyward / 作曲:G.Gershwin / 編曲:利根常昭
もともとはオペラ「ポーギーとベス」の為に作られた曲ですが、今やジャズのスタンダード曲としても知られる「Summertime」。
ジャニス・ジョプリンやノラ・ジョーンズ、マリア・カラスなど沢山のアーティストがカバーしていますね。ちなみに、森進一さんも「ホンダ アコード」のCMで歌っていました。
そんな名曲を、グループサウンズのザ・テンプターズがカバーしたバージョンです。歌っているのはリーダーでリードギターの松崎由治さん。
ちなみに、この曲が入っているザ・テンプターズのファーストアルバムのライナーノーツによると、好きな食べ物は「せんべい」だそう。ちょっと可愛いですね。
話を戻して、この曲を一言でいうならば、「不穏」。
特に最初のベースと、最後のギターのアルペジオからのストリングスがちょっと心ざわつきます。
途中は普通にジャズのナンバーとして聴けるのですが、何故最初と最後に不穏を持ってきたのか謎です。
TELL HIM ~同じ哀しい夏~(1987年)
作詞・作曲:B. RUSSELL / 編曲:船山基紀 / 日本語詞:高柳恋
最後は、1962年に発売されたThe Excitersのカバーで「Tell Him」。
カバーしているのは、フジテレビの音楽番組「夜のヒットスタジオDELUXE」の専属女性バックダンサーチーム「Dee-Dee」からの選抜メンバー4人による「SPINNING DEE-DEE」。
初めて聞いたとき、サウンドもポップで声が可愛いので、60年代のファッションみたいにポップな柄のワンピースとかで歌っていたら素敵だろうなと思っていましたが、この曲が入ったシングルのA面「BOOM BOOM」(ポール・レカキスのカバー)の映像を見てみると、バブリーな前髪たらし系ボディコンワンピースで歌い踊っていて「お、おぅ」となりました。
最後に
今回は、いよいよ夏本番を迎えるにあたって「昭和の夏の曲」を集めてみました。
あまり定番ではない曲が多かったかもしれませんが、夏の曲まだまだありますので今回引っかからなかった方はまたの機会をお楽しみに。
それでは、また次回。