合わせるとカレーができる曲を集めてみた
- NINJIN娘 / 田原俊彦
- 玉ねぎむいたら… / 桜田淳子
- ポテト ハイスクール / 究トモ子
- 謝肉祭 / 山口百恵
- 夜明けのスキャット / 由紀さおり
NINJIN娘
作詞:宮下智 / 作曲:宮下智 / 編曲:船山基紀
まずは野菜からということで、カレーの彩担当ともいえるにんじんから。曲は田原俊彦さんの10枚目のシングルで「NINJIN娘」。
フジテレビの人気子供番組「ひらけ!ポンキッキ」で、アニメーションをバックにこの曲を歌って踊る姿が見られましたが、オレンジ色のオーバーオールに緑色のTシャツといったいで立ちで、さながらNINJIN息子といった感じでした。
子供たちがにんじんを食べるようにとの意図からか、2番の歌詞を採用しています。
トシちゃんのコミカルな動きと歌唱によってにんじん嫌いを克服したキッズたちもいたとか。そんなトシちゃんはカリフラワーが苦手なのだそうです。
ちなみに、1番は真っ白でポッチャリしていた娘が、夏の終りに日焼けしてホッソリと大人になっていたという内容で、そんな素敵に変身した娘をNINJINに例えるというのはどうかと思います。
そしてそんなNINJIN娘を秋になるころ食べごろさと例えるのは2番と比べてあまりに大人の表現だと思うのは私だけでしょうか。
玉ねぎむいたら…
作詞:山上路夫 / 作曲:平尾昌晃 / 編曲:船山基紀
続いては、カレーの甘みの決め手にもなる玉ねぎ。曲は、桜田淳子さんの34枚目のシングルで「玉ねぎむいたら…」。
玉ねぎむいてるだけなの 泣いてないわ
悲しいから泣くのではなくて、玉ねぎがしみて涙が出たことで色々なことを思い出して泣けてくるという、涙が出るという事象が先で感情が後というのが新しいですね。
桜田淳子さんは1981年に放送されていた同名タイトルのテレビドラマで主役を演じていて、この曲はそのオープニングテーマとしても使われていました。
ドラマでは、準主人公の石立鉄男さんをはじめ、鈴木ヒロミツさん、車だん吉さん、関根勤さん(ラビット関根名義)、そしてあの松田聖子さんも初回2話のみですが出演しているとあって、個人的にめちゃくちゃみたいドラマです。DVDボックスも発売されているようですので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
ポテト ハイスクール
作詞:阿久悠 / 作曲:三木たかし / 編曲:竜崎孝路
続いては、カレーのボリュームアップにも貢献しているじゃがいも。というわけで、曲は究(きゅう)トモ子さんの「ポテト ハイスクール」です。
このシングルは、キャップ横かぶりでボーイッシュな装いの可愛らしいレコードジャケットで、かなりポップなイメージを持っていましたが、聴いてみるとコブシの効いた演歌的な歌い方でギャップに驚きます。
間奏では、色々な楽器が浮遊感を出していてとても謎です。そして何事もなかったようにポップなコブシを効かせて、親にも先生にも見捨てられた芋(ポテト)に寄り添うスクールデイズを歌うという只々不思議な歌です。
謝肉祭
作詞:阿木燿子 / 作曲:宇崎竜童 / 編曲:大村雅朗
そして、カレーの具のメインキャストといえば、肉。曲は、山口百恵さんの引退発表直後に発売された29枚目のシングルで「謝肉祭」。
恥ずかしながら、謝肉祭とは「肉に感謝する日」だと思っていましたが、どうやら違うようです。
ざっくりいうと、謝肉祭とはカトリックのお祭りで、四旬節(しじゅんせつ)という肉を含めた食事制限や生活全般を節制する期間を迎える前に、食べて飲んで仮装して、歌って踊ってはしゃいじゃおうという祝祭です。よく聞くカーニバルとは謝肉祭のことなのだそうです。
そんな、謝肉祭での熱い一夜の情景を当時21歳とは思えない、セクシーで大人な歌声と佇まいで表現している山口百恵さんはやはり只者ではないですね。
夜明けのスキャット
作詞:山上路夫 / 作曲:いずみたく / 編曲:渋谷毅
最後は、カレーには絶対欠かせない。カレーをカレーたらしめているもの、ルーです。
お気づきかもしれませんが、ルーの曲が見つかりませんでしたので、苦肉の策としてのルー。途中でラーやランも入りますが、このルーのスキャットをお楽しみ頂ければと思います。というわけで、曲は由紀さおりさんの代表曲とも言える大ヒット曲「夜明けのスキャット」。
素敵なメロディーと、由紀さおりさんの優しい声が相まって、夜中ずーっと聴いていられます。
最後に
今回は、昭和の曲を集めてカレーを作るという若干無謀な企画でした。
いわゆるオーソドックスな家庭のカレーの材料でしたが、美味しくなりましたでしょうか。
それでは、次回もお楽しみに。