- レモンティー / サンハウス
- ゴキゲンRADIO / THE MODS
- 魂こがして / ARB
- セル ナンバー 8(第8病棟) / バトルロッカーズ
- 恋をしようよ / THE ROOSTERS
- 涙のモーターウェイ / TH eROCKERS
めんたいロックの曲を集めてみた
作詞:柴山俊之 / 作曲:鮎川誠 / 編曲:サンハウス
まずは、めんたいロックの先駆者的バンド「サンハウス」。バンド名の由来はアメリカのデルタ・ブルースの歌手サン・ハウスから取ったとのこと。
福岡県のホールなどで歌っていた当時大学生の「菊」こと柴山俊之さんが、ブルースバンドをやるためオーディションを開催し、久留米市から来た大学生の鮎川誠さんと出会って結成されたそうです。
そして、1975年にアルバム「有頂天」でメジャーデビューを果たします。
以前、シーナ&ロケッツの「レモンティー」を紹介しましたが、こちらが本家本元です。
参考【グッとくる昭和サウンド第10回】寒い冬にピッタリ?ホットドリンクが出てくる曲特集
サンハウスは何度かメンバーチェンジを行っていますが、このメジャーデビュー時のメンバーはこちら。
- 柴山俊之:ボーカル
- 鮎川誠:ギター
- 篠山哲雄:ギター
- 奈良敏博:ベース
- 坂田紳一(鬼平):ドラム
音楽ももちろんカッコいいんですが、このジャケットの柴山さんめちゃくちゃカッコいいです!ロックはやっぱりシルエットがカッコよくないといけないと思っているのですが、このヒザの曲げ方といい、完全に用をなしていないマイクスタンドの角度といい最高です。
後のBOOWYのライブアルバム「GIGS」のジャケットに影響を与えていると勝手に思っています。(絶妙に重なった4人のシルエットでおなじみのやつです。)
作詞・作曲:森山達也
続いてはTHE MODS。ボーカルの森山達也さんは1974年に「THE MOZZ」を結成します。そこから何回かのメンバーチェンジを重ねて「THE MODS」に。1981年シングル「崩れ落ちる前に」とアルバム「FIGHT OR FLIGHT」でメジャーデビューします。
メジャーデビュー時のメンバーはこちら。
- 森山達也:ボーカル・ギター・ブルースハープ
- 苣木(ちさき)寛之: ギター・ボーカル
- 北里晃一:ベース・ピアノ・ボーカル
- 梶浦雅裕:ドラムス
元々ブリティッシュビートに大きな影響を受けて結成され、その後ニューヨークやロンドンから発生したパンクムーブメントにも刺激を受けたそうです。
このゴキゲンRADIOはセカンドシングルで、ファーストアルバム発売からわずか4ヵ月後に発売されたセカンドアルバム「NEWS BEAT」に収録されています。
この曲思いっきりラモーンズの影響を感じますもんね。
「このRADIO聞くだけさ」
ボリュームを上げて、チャンネルを回すとゴキゲンな曲が聞こえてくる。グッとくる昭和サウンドもこの曲みたいになったらいいなと思っています。
作詞・作曲:石橋凌
現在は俳優としての方が有名でしょうか。石橋凌さんがボーカルのARBです。
バンド名の由来として、元々は「アレキサンダー・ラグタイム・バンド」と名乗っていましたが、英語表記の「Alexander Ragtime Band」の頭文字をとって「ARB」になったそうです。
1977年のメジャーデビュー時のメンバーはこちら。
- 石橋凌:ボーカル
- 田中一郎:ギター
- KEITH(キース):ドラム
- 宮城伸一郎:ベース
- エンマ:キーボード
今でこそ硬派なロックンロールバンドのイメージですが、実は事務所は当時ベイ・シティー・ローラーズのようなアイドル路線で売り出そうとしていたそうで、純粋にロックをやりたいバンド側との意見の相違があり、ファーストアルバム「A.R.B.」発表後わずか1年で独立することになったそうです。
その際、ベースの宮城さんとキーボードのエンマさんが脱退。その為、このシングル「魂こがして」ではギターの田中さんがベースを弾いているそうです。
石橋さんの歌はまさに魂をこがさんとせんばかり、とにかく熱い!
ちなみに大人計画の宮藤官九郎さん率いる「グループ魂」のバンド名ですが、この魂こがしてから取ったそうです。
作詞:陣内孝則 / 作曲:大江慎也 / 編曲:バトルロッカーズ
めんたいロックを語る上で、是非とも見ておきたい映画。 1982年公開で石井聰亙さんが監督した「爆裂都市(バーストシティー)」です。
ここで登場する人気バンド「バトルロッカーズ」として、TE eROCKERSとTHE ROOSTERSのメンバーが出演しています。
バトルロッカーズのメンバーはこちら。
- コマンド佐々木:陣内孝則(TE eROCKERS)
- フライング風戸:大江慎也(THE ROOSTERS)
- パンク死土:伊勢田勇人
- ミラクル賀仁悪:鶴川仁美(TE eROCKERS)
- 鋼鉄男:池畑潤二(THE ROOSTERS)
他にもマッドスターリンとしてスターリンのメンバーがそのまま出たり、現在では作家としても活躍中の町田康さんことINUの町田町蔵さん。あと、泉谷しげるさんがかなりいい演技で出演されています。
映画自体は約2時間あるのですが、ほぼ1時間が暴動という印象です。ただ、当時のニューウェーブやパンクの雰囲気をズガンを味わえるので気になる方は是非チェックして見て下さい!
ちなみに先ほどグループ魂の話が出ましたが、グループ魂のテーマはそのまんまこの曲です。宮藤官九郎さんは絶対めんたいロックが好きだと思います。
作詞・作曲:大江慎也
元々「人間クラブ」として南浩二さんという方がボーカルで活動していましたが、その時サイドギターを担当していた大江さんがボーカルをやりたいということでTHE ROOSTERSが結成されました。
結成時のメンバーはこちら。
- 大江慎也:ボーカル・ギター
- 花田裕之:ギター
- 井上富雄:ベース
- 池畑潤二:ドラムス
その後、1980年にシングル「ロージー/恋をしようよ」でデビューしたTHE ROOSTERS。
恋をしようよは、イントロのギターを聞いただけでテンションが上がって、最高に盛り上がる曲です。歌詞も演奏もストレートで若者の素直な感情がむき出しな青春ソングとしても聞けます。
オリジナル曲もカッコいいんですが、The Champsの「Tequila」やEddie Cochranの「C’mon Everybody」もいいんですよね。
ミッシェルガンエレファントなど、最近のバンドにも多大な影響を与えた最高のロックバンドです。
作詞・作曲:陣内孝則
最後は今や個性派俳優として活躍中の陣内孝則さん率いる「TE eROCKERS」。
英語表記がちょっとおかしい感じがしますが、これはTHEのEをROCKERSの頭に付けることで「エロッカーズ」と読めるという、遊び心だそうです。
1980年にアルバム「WHO TH eROCKERS」でデビューしたTE eROCKERS。デビュー時のメンバーはこちら。
- 陣内孝則:ボーカル
- 谷信雄:ギター
- 鶴川仁美:ギター
- 穴井仁吉:ベース
- 船越祥一:ドラムス
当時陣内さんはグラムロックのようなメイクに、派手なジャケットといういで立ちでマイクスタンドを振り回すロックスター然としたパフォーマンスをされていました。その為か、他のめんたいロックと比べて女性ファンがとても多かったそうです。
歌い方がビジュアル系っぽくもあり、曲調もポップなので幅広い層に人気があったのも頷けます。
ちなみに今回のテーマ「めんたいロック」という言葉は、上野義美さんという音楽プロデューサーが博多でTE eROCKERSをスカウトした際に、「めんたいロック」というキャッチコピーを付けたのがきっかけなんだそうです。
最後に
最近、歌謡曲を取り上げることが多かったので、今回は大好きなめんたいロックをとりあげてみました。
曲を厳選してお届けしましたが、各バンドそれぞれカッコいい曲が沢山ありますので、気になった方はチェックして見て下さい。
それでは次回もお楽しみに!