【グッとくる昭和サウンド第48回】宝石の名前が付いた曲特集

今回の選曲はこちら
  1. エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ
  2. 王女の真珠 / ジ・アップル
  3. クリスタル・マイ・ラブ / ミルク
  4. ルビーの指環 / 寺尾聰
  5. CAT’S EYE / 杏里

宝石の名前が付いた昭和の曲を集めてみた

エメラルドの伝説(1968年)
エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ

作詞:なかにし礼 / 作曲:村井邦彦 / 編曲:川口真

まずはエメラルド。ということで、ザ・テンプターズの3枚目のシングル「エメラルドの伝説」から。

み~ずうみに~ きみは身~を投げ~た~

しょっぱなから物騒な出だしですが、以前「雨の歌特集 Part2」で紹介した、ジャッキー吉川とブルーコメッツの「雨の朝の少女」(雨の朝に少女が水に浮かんで死んでいたという出だし)に似たシチュエーションだなと思ったらやっぱり作詞はなかにし礼さん。

こちらの方が先に発売されていますが、こういう身投げ的な設定がマイブームだったんでしょうか。ファンタジーという名のオブラートに包めばわりかし何でもいける気がしてきますね。

さて、この曲はザ・ローリング・ストーンズが大好きのメンバーには歌謡度が高く、嫌々録音したそうなのですが、ショーケンもドラマティックに歌っていますし、松崎由治さんのオリエンタルなギターソロもかっこいい!

王女の真珠(1968年)
王女の真珠 / ジ・アップル

作詞:万里村ゆき子 / 作曲:佐伯一郎 / 編曲:川口真

続いての宝石は「真珠」。グループサウンズの曲から「王女の真珠」です。

歌と演奏はアップル・エイジのアイドル「ジ・アップル」。オックスに続けとばかりにバリバリのアイドル路線でデビューしたそうなのですが、曲調は思いっきり歌謡曲。

というのも、ジ・アップルの結成は、静岡県の浜松市にある佐伯一郎歌謡教室の生徒を集めて作られた6人組グループ。歌謡曲を習っていたのですからそりゃ、強みを生かしますよね。

歌っているのは、ドラムの安田正彦さん。サビの後ろで「オーゥ オーゥ」と言っているのが何かグッと来ます。

そんなジ・アップルですが、ファーストシングルが世間に響かなかったのか、当時流行っていたカレッジ・フォークに便乗して方向転換。ファッションもブリブリのアイドル衣装からIVYルックに転身。

メンバーの中でも人気がある二人(ボーカル:越智まもる、キーボード:水野じゅん)が選ばれたのか「オチ、ジュンとジ・アップル」と改名してセカンドシングルをリリースするも、これまた世間に響くことはなかったそうです。

クリスタル・マイ・ラブ(1980年)
クリスタル・マイ・ラブ / ミルク

作詞:KAZUO / 作曲:竜崎孝路 / 編曲:あかのたちお

続いての宝石は「クリスタル」。今度はアイドルから一曲。あの荻野目洋子さんが在籍していた小学生アイドル「ミルク」のクリスタル・マイ・ラブです。

ミルクはテレビ東京系で放送されていた「ちびっこ歌まねベストテン」の出演者から選ばれた小学生グループ。

メンバーはミミ(小畑和美)、ルミ(荻野目洋子)、クミ(大森絹子)の3人。その愛称の頭文字を取って「ミルク」になったそうです。

60年代ポップスのような美しいメロディーの曲を、小学生にしておくのがもったいないほどの歌唱力とハモリで歌っています。

本当にめちゃくちゃいい曲と歌なので、もっと聴きたいのですが残念ながらシングル2枚をリリースして解散したようです。

デビューシングルはキャンディーズ解散から1年後に作成された企画もので、キャンディーズのヒット曲をメドレーにした「ザ・あれから・いちねん」なのですが、未だ聴けず…。キャンディーズ好きとして是非いつか聴いてみたいです。

ルビーの指環(1981年)
ルビーの指環 / 寺尾聰

作詞:松本隆 / 作曲:寺尾聰 / 編曲:井上鑑

今回のタイトルを見て真っ先にこの曲が浮かんだ人も多いのではないでしょうか。寺尾聡さんの「ルビーの指環」。

言わずと知れた名曲ですよね。

タレサンで歌う寺尾さんもそうですが、曲もアダルトな雰囲気でめちゃくちゃカッコいいですよね。

1981年といえば、寺尾聡さんが石原プロモーションに所属していて「西部警察」が放送されていた時期ですね。俳優としてのイメージが強く持たれているかもしれませんが、この曲の作曲もしていることからもわかる通り、元々はミュージシャン。

グループサウンズの「ザ・サベージ」と「ホワイト・キックス」という2つのグループでベーシストとして活躍されていました。

ちなみにこの曲の冒頭にも出てきますが、井上陽水さんの「心もよう」といい、大川栄作さんの「さざんかの宿」といい、昭和の失恋の風景として「くもりガラス」は一つのスタンダードになっているのではないでしょうか。

気になるのはルビーの指環を返されるシーン。背中を丸めながら指のリングを抜き取るって、相手の女性はそうとう力込めて外していますよね。

よっぽどの理由があったのでしょうか。クールに歌っていますが、実際にされるとかなりのダメージを食らう状況ですよね。

そりゃ、枯葉ひとつの重さもない命になっちゃうのはわかる気がします。

CAT’S EYE(1981年)
CAT’S EYE / 杏里

作詞:三浦徳子 / 作曲:小田裕一郎 / 編曲:大谷和夫

最後は石の中に猫の目のような縦の線が見える「キャッツアイ」。

杏里さんの13枚目のシングルで、こちらも今更説明不要な大ヒット曲。テレビアニメ「キャッツ・アイ」のテーマソングでもおなじみですね。

小学生の時に、大人のお姉さん達が出てくるアニメとしてちょっとドキドキしながら見ていた記憶がありますが、この曲も大好きでした。

英語がわからないので、「見~つめるキャッツアイ」の後はいつも鼻歌か「ねーづじんぱちっ」で歌っていましたね。ちなみにキャラクターとしては瞳さんが好きでした。

この記事を書いているうちにまたアニメが見たくなってきました。加入しているアマゾンプライムビデオで見れないか探してみたんですが、実写版「CAT’S EYE キャッツ・アイ」(1997年)しか見られないようでした…。※2020年9月8日現在

ちなみに瞳役は稲盛いずみさんで、なんと寺尾聰さんも映画オリジナルキャラで出ているようです!こちらも気になるのでそのうち見たいと思います。

最後に

今回は、宝石の名前が付いた昭和の曲をお送りしました。

もう少し宝石リストはあったのですが、ちょっとマニアックな曲が多くなりそうだったのでわかりやすい曲も多めに入れてみましたが、懐かしんで頂けたでしょうか。

それでは、次回もお楽しみに。

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